SSブログ

「ペンギン・ハイウェイ」 [映画]

penguinhighway.jpg
〔2018年/日本〕


小学校4年生のアオヤマ君は、
日々、勉学に勤しみ、
知識だけが増えてゆく。


アオヤマ君は、
自分が通っている歯医者のお姉さんと
結婚しようと決めている。
お姉さんも、アオヤマ君を
「少年」と呼び、
可愛がってくれている。


ある日、
アオヤマ君の街に、
ペンギンの大群が現れる。
彼らは一体どこから来たのか。


それから、クラスの女子・ハマモトさんと、
森を抜けた草原に行くと、
そこに、巨大な球形の水が宙に浮かんでいた・・・。





試写会で観た。


アニメだけれど、
ちょっと難解な作品。


劇場には、
子供さんも多く来ていたけれど、
このお話し、分かる?
と聞いてみたくなる。


いや、私の頭が固いのであって、
子供は理解しているのかもしれない。
もしくは、
「理解しなければ」と必死になる大人と違って、
ただ、ありのままを受け入れているのか。


私だって、
子供の頃、劇場で映画を観た時、
面白いも、つまらないも、なかった。
ただただ、映画を観るという、
その事実が嬉しかっただけで。


ペンギンがなぜ、
大量発生したかなど、
私には、よく分からなかったけど、
自分が普段、普通に歩いている舗道に、
あれだけの数のペンギンがいたら、と想像すると、
面白くてたまらない。


慌ててスマホで写真撮るだろうなぁ。
そして、
時間が許すなら、
彼らが一体どこに行くのか、
ずっと追いかけるだろうなぁ。
それから、やっぱり、
一応、警察に通報するかなぁ、
なんて、
妄想が膨らむ。


広場に現れた、
巨大な球形の水にも
めっちゃ心惹かれる。


しかも、それは、
大人たちは、
まだ誰も気付いてはおらず、
主人公のアオヤマ君と友人たちの
3人しか知らない。


そんな凄いものを3人占め。
ペンギンは、もしかしたらブログに載せるかもしれないけど、
これは載せないなぁ、なんて、
またまた妄想が(笑)。


夏休みに、
不思議気分に浸りたい方には、
いい映画なのではないでしょうか。


評価 ★★★☆☆

nice!(56)  コメント(10) 
共通テーマ:映画

「高崎グラフィティ。」 [映画]

takasakigraffiti2.jpg
〔2018年/日本〕


群馬県高崎市の高校を、
今日卒業した高校生たち。
美紀(佐藤玲)は、
東京の専門学校に進学する予定のはずが、
父が、入学金未納のまま、
失踪した事に気付く。


寛子(岡野真也)は、
30代の恋人と、
すぐに同棲する気でいたが、
彼の様子がどうもおかしい。


優斗(萩原利久)は、
ヤンキーの先輩から、
一緒に中古車販売の仕事をしようと誘われ、
見学に行くが、
そこで行われている、
犯罪を目にしてしまう。


クラスメイトに、
「東大に受かった」と話していた康太(三河悠冴)は、
実は不合格な事を言い出せずにいる。


そんな中、直樹(中島広稀)は、
クラスメイトの女子に告白すると
意気込むのだが・・・。





試写会で観た。


上映前に、川島直人監督と、
メインキャスト5人の舞台挨拶があった。

takasakigraffiti.jpg
※映画.comさんより


この映画は、
「第一回未完成映画予告編大賞」で
グランプリを受賞した作品なのだそうだ。


この賞は、
まだ作られていない映画の、
予告編だけのコンテストで、
グランプリに選ばれると、
かなり高額の賞金が出るらしい。


これは、大変いい企画だと思う。
映画を作りたくても、
お金の無い、監督志望の若い世代の人たちが、
予告編を作った事で、
世に出られるチャンスが与えられる。


もちろん、予告と本編に、
大きな差がある場合もあろうが、
それならそれで、
勉強にもなるだろうし、
審査員に見る目がなかったとも言える。


で、この映画。


リアルと、リアルでない部分が、
渾然一体という印象。


リアルなのは、
高校生たちの、
危うい人間関係。


特に女の子たちは、
上っ面は、友人を心配する体で接しているけれど、
その心は嫉妬で渦巻き、
誰かが席を立った瞬間から、
悪口が始まる。
そういうのって、有りそうだなぁって。


優斗が、胡散臭い先輩から、
ロレックスをプレゼントされて、
組織ぐるみで犯罪をしている中古車屋に行く場面にしても、


観ているこちらは、
何とか理由をつけて帰ってきなよ、
今なら間に合うよ、と思うのだけれど、
それでも、その中古車屋と関わろうとする彼に、
イライラしてしまう。


リアルでないのは、
クラスメイトたちが、
互いの進路を、
卒業式当日まで、まるで知らない事。
そんな事ってある?(笑)


それから、
もう一つ、
東大に行こうとする生徒と、
他の生徒との落差。
この学校の偏差値は一体どれくらいなんだ?って(笑)。


映画のために、
バラエティに富んだ面子が必要なのは分かるけど、
あまりに現実とかけ離れてると、
ちょっとガッカリするというか。


全体的には、
若い世代の悩みが
上手く描かれていて、
真剣に観てしまった。
悪い映画ではなかった。


評価 ★★★☆☆

nice!(55)  コメント(6) 
共通テーマ:映画

23区内全駅制覇・東京メトロ南北線 [23区内全駅制覇]

N01.目黒駅
     nanboku01.JPG

N02.白金台駅
     nanboku02.JPG

N03.白金高輪駅
     nanboku03.JPG

N04.麻布十番駅
     nanboku04.JPG

N05.六本木一丁目駅
     nanboku05.JPG

N06.溜池山王駅
     nanboku06.JPG

N07.永田町駅
     nanboku07.JPG

N08.四ツ谷駅
     nanboku08.JPG

N09.市ヶ谷駅
     nanboku09.JPG

N10.飯田橋駅
     nanboku10.JPG

N11.後楽園駅
     nanboku11.JPG

N12.東大前駅
     nanboku12.JPG

N13.本駒込駅
     nanboku13.JPG

N14.駒込駅
     nanboku14.JPG

N15.西ケ原駅
     nanboku15.JPG

N16.王子駅
     nanboku16.JPG

N17.王子神谷駅
     nanboku17.JPG

N18.志茂駅
     nanboku18.JPG

N19.赤羽岩淵駅
     nanboku19.JPG



--------------------


全駅制覇、26回目の掲載は、
東京メトロ南北線です。


この路線の特徴は、
何といっても、ホームドアです。


目黒駅の除く全駅に、
天井から床まである、
立派なホームドアが設置されているのです。


下手なコンビニの入り口より、
ずっと豪華な感じ(笑)。


全ての地下鉄に、
あのようなゴージャスなドアが付いたら、
様々な事故も、
大幅に減るのでしょうが、
実現は、当分(永遠に?)無理な気もします。


--------------------


※以下に、このカテゴリーの1回目に書いた文章を
 一応貼り付けておきます。
 初めて来られたかたは、
 駅名表示板が並べられているのを見ただけでは、
 わけが分からないと思いますので(笑)。


--------------------


いつの頃だったか、
都内の初めての駅に降り立った時、
せっかく来たのだからと、ホームの駅名表示板を
写真に撮った事がありました。


そんな事が何回か続いた時、
23区内に駅っていくつあるんだろう、
全て制覇したら面白いだろうな、と考えるようになり、
数年間かけて、
先日、やっと全駅制覇を完了いたしました。


条件は、
駅は、必ず改札を入るか出るかする、
もしくは、
違う路線に乗り換える事。
駅に降りて、写真だけ撮って、また乗るというような
「ズル」はしていません。


駅は、数え方にもよるのでしょうが、
延べにして720ほどあります。
当初はブログにアップしようとは全く考えていませんでしたが、
友人にこの事を話しましたら、
ぜひ見てみたいと言われましたので、
順次、載せていこうと思います。


駅を降りたあと、
周辺を、少し歩いてみたりもしましたが、
とりあえず、「一周目」は全制覇が目標でしたので駆け足で、
「二周目」に、街歩きのような事をしてみたいと
考えています。

nice!(70)  コメント(12) 
共通テーマ:映画

「検察側の罪人」 [映画]

kensatsugawanozainin.jpg
〔2018年/日本〕


都内で、老夫婦が殺害され、
エリート検事・最上(木村拓哉)と、
新人検事・沖野(二宮和也)が
事件を担当する事になった。


数人の男が容疑者候補として浮上し、
最上は、その中の一人・松倉に狙いを定め、
取り調べを開始する。


最上を尊敬する沖野は、
最上の指示通り、
松倉を厳しく追及するが、
最上が、松倉を犯人に仕立て上げたいのではないかという
疑念を抱き始める。


次第に対立するようになった最上と沖野。
最上の目的は何なのか・・・。





試写会で観た。


映画の前に舞台挨拶があり、
拓哉の姿を見た瞬間、
涙が出た。

kensatsugawanozainin.jpg
※オリコンさんより


拓哉だ。
SMAPというグループはもう存在しないけど、
私の中で
彼はいつまでもSMAPの拓哉だ。


久し振りに生で見る拓哉は、
もう、お兄さんではなくなってたけど、
年相応の落ち着きがある、
素敵な人になっていた。


それにしても、私にとって今年は元SMAPの当たり年(笑)。
4月には、生ゴローちゃんを見たばかり。
 ↓
https://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2018-04-09
解散する前だって、
こんなに彼らを見る事はなかったというのに(笑)。


きっといつか、こんな風にバラではなく、
5人揃った姿を見られるよう、
心から願っています。


で、映画なんだけど、


凄いよ、拓哉。
もう、何を書いてもネタバレになるので、
詳しい事は書けないのだけれど、


拓哉のこんな役、初めて見た。
せっかくの演技なのに、
色々書けないのが悔しいな。


この映画のテーマは、
「正義」。
一体「正義」って何なんだ?


凶悪犯なのに、
少年法だなんだと、
色々守られて、
短い刑で出てきて、
平然と暮らしている人間がいて、


法律ではどうする事も出来ないとき、
被害者の身内や、仲の良かった人間は、
一体どうすればいいんだ。


ポスターを
赤と白にしたのも、
とてもいい案だと思う。
そうだ、
正義は、白と黒で色分けなんかできない。
行き過ぎた正義が悪になってしまう事もある。


どうやら、原作は、
映画より先が描かれているらしい。


映画は、ラスト、
その辺りをぼやかしている。
まだ答えは出ていない。


でも、私はこれでいいと思った。
人生に答えなんてないではないか。
とはいえ、原作を読んでみるつもり。


評価 ★★★★☆

nice!(61)  コメント(4) 
共通テーマ:映画

「ウインド・リバー」 [映画]

windriver.jpg
〔2017年/アメリカ〕


ワイオミング州のネイティブアメリカン保留地・ウインド・リバーで、
地元のハンター・ランバート(ジェレミー・レナー)は、
若い女性の遺体を発見する。


すぐに警察に連絡したランバートだが、
やって来たのは、
FBIの若い女性捜査官・ジェーン(エリザベス・オルセン)一人だけ。


死んでいたのは、
ランバートの友人で、
ネイティブアメリカンのマーティンの娘・ナタリー。


ナタリーは、この酷寒の地で、
薄着で裸足。
さらに、検死結果から、
何者かに凌辱されていた事が分かる。


犯人から逃走した末の
死である事は明らか。
しかし、
直接の死因が寒さによる肺出血のため、
殺人事件にならない。
そこでランバートは・・・。





見応えのある傑作。


アメリカにおける、
ネイティブアメリカンの現状、
女性に対する暴力、
復讐、
夫婦や親子の在り方など、
盛りだくさんの内容でありながら、
複雑ではなく、
くどくもない。


ワイオミング州という、
日本人にはあまり馴染みのない地で起こった、
若い女性の死。


それは、
女の私には見るに堪えない場面で、
でも、リアルだからこそ、
犯人に対する怒りに体が震え、
そして、その後の顛末に、
「よっしゃ!」と叫びたくなるような、
ある種の爽快感を覚えるような、
流れがある。


ある場面で、
あの名作「羊たちの沈黙」と似た
演出がされていて、
そこも大変に上手い。


それは、パクりというわけではなく、
観る者を自然に、
違う時間や、
違う場所に連れてゆくという手法で、
とてもいい。


それから、1つ。
スクリーンを見つめながら、
最近、私が考えていた事が、
めっちゃいいタイミングで現わされていたので、
ちょっと書いちゃう。


この映画の中で、
激しい銃撃戦の場面があり、
私はそれを、
「犯人をその場で射殺」できる国はいいなぁと、
思いながら観ていた。


というのも、
最近、日本で行われた死刑について、
欧米から、批難の声が上がったばかり。
ローマ法王まで、文句を言っているとか。


けれど、
「その場で射殺」しても問題の無い国と、
死刑をする国との間に、
一体、どこにどう違いがあるんだろう。


きっと、批難している人たちは、
日本の警察官が、
たった一発、拳銃を撃っただけで、
警察署長が出てきて、説明会見するほど、
大事になる事を知らない。


だから、そんな無責任な事が言えるんだ。
国にはそれぞれ、
国民性や、やり方がある。
それは他国の人には絶対に分からない。
ほっといてくれ。


評価 ★★★★☆

nice!(65)  コメント(14) 
共通テーマ:映画