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「追想」 [映画]

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〔2017年/イギリス〕


1962年。
まだイギリスが保守的な空気に包まれていた頃、
バイオリニストのフローレンス(シアーシャ・ローナン)と、
歴史学者を志すエドワード(ビリー・ハウル)は、
恋に落ち、結婚する。


2人は、新婚旅行先のホテルで、
いざ、性交渉に及ぼうとするが、
緊張で上手くいかない。


行為の途中で、
ある事にショックを受けたフローレンスは、
ホテルを飛び出し、
海岸を走っていってしまう。


追いついたエドワードは、
フローレンスと話し合うが、
気まずさは増すばかりで、
2人の結婚生活は
6時間で終わってしまう・・・。





試写会で観た。


時代が違う。
そう分かってはいるけれど、
60年代って、
あんなものだったのかなぁ。


新婚旅行先で、
性交渉が上手くできなくて、
それがきっかけで、
たった6時間で離婚するって、
みんながみんな、
そうだったわけではないでしょう。


そんな事では、人類が途絶えてしまう。


まず、この2人の場合、
ホテルに着いてすぐ、
ルームサービスでお食事をするところから、
もう、嫌な空気が始まっていて。


観たかたなら分かると思うけど、
2人は悪くないのだけれど、
食事を供する、
ホテルの従業員の態度がもう最悪で、
そこから、既に、
悪い予感が。


で、お食事後、すぐベッドに入るんだけど、
一つ言わせて。
昼間だから明るいのは分かるけど、
それにしても、初めての体験をするのに、
あれでは、部屋が明るすぎやしないか?
せめて、カーテンを閉めるなどして、
薄暗い空間を作るなど、
雰囲気作りをしてほしかったなぁ、と。
そういう所は、
男性に気を使ってほしかったような。


フローレンスに過去のトラウマもあって、
それが、上手くいかない一因であるわけだけど。


映画は、
2人の出会いと、
恋に落ちてゆく過程が、
ホテルでのシーンと交互に出てくる。


フローレンスは結婚前、
性の知識を、
本で学ぶしかなく、
ショックを受けながら、
読み進めているシーンもある。


そして、2人が別れたあと、
どのような人生を歩んだかも、
分かってくる。


それは切ない場面だったけど、
去年ヒットした某映画と、
オチが似ている気がした。


ただ、原作はこの映画の方が先なので、
ヒット作にあやかった、というわけではないようだけれど。


評価 ★★★☆☆

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