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「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス」 [映画]

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〔2017年/イギリス〕


試写会で観た。


1999年のドキュメンタリー映画、
「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の続編。


キューバの伝説的ミュージシャンが集結し、
出したCDが大ヒットしてから18年。


メンバーたちは、
音楽活動に終止符を打つと決め、
最後の世界ツアーに出る。


前作も観ているけれど、
正直、キューバの音楽に詳しくない私には、
それほど、「感動した!」という風にはならなかった。
でも、劇中で流れるラテン音楽は、
心地いい。


なんだか、
日常のつまらない事なんか、
気にしなくていいのさ、とでも言われているような、
ノリの良さと、明るさを感じる。


それから、音楽以外の部分で、
とても興味深い箇所があり、
そちらを面白く思った。


キューバとアメリカは、
長いこと、国交を断絶しており、
両国の関係は、最悪なものだったと聞く。


国際情勢なんか、
全然詳しくない私だけど、
以前、アメリカを旅行した時、
国境を越えて、メキシコのティファナに行くというツアーに参加した際、
案内してくれたガイドさんから、


「ティファナでは、キューバ産の葉巻などが売られていますが、
 アメリカには持ち込めません。
 アメリカ再入国の際、面倒な事になるのは困るので、絶対に買わないでください」
という注意を受けた事が、
とても強い印象として残った。


その言葉の感じから、
「買っちゃった。てへ♪」では済まされない空気を感じた。


けれど、2015年、
オバマ大統領とカストロ議長の話し合いにより、
国交が回復。
この映画では、
両者が握手している映像が流れ、
あらためて、あぁ、良かったな、と思ったわけで。
私は両方の国と何の関係もないけれど、
やっぱり喧嘩しているよりは、
仲良くしている方が、見ていて気持ちがいいものね。


キューバの街の景色が見られたのも良かった。
おそらく、キューバに行く事は、
私の今後の人生でないと思うし、
映像だって、そうしょっちゅう見られるという国ではないし。


トランプ大統領になってから、
また両国の間に、
暗雲が立ち込めているらしいけど、
ずっと仲良くやってほしいなぁ、
って、余計なお世話だけどさ。


評価 ★★★☆☆

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