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「銀座のぼんぼん」 [映画]

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〔1961年/日本〕


銀座の老舗弁当屋“弁金”の息子・本郷功次郎は、
表向き、小説家になるべく、
執筆活動しているフリをしているが、
実は賞に応募さえしていない。


本郷の母親は、彼を小説家にするという夢を持っており、
その為には、彼が毎日フラフラしている事を、
気にも留めていないのだ。
もちろん、弁当屋を継がせる事など考えもしない。


本郷は兄を山で亡くしており、
現在店は、兄嫁が切り盛りしている。
実は兄嫁には再婚したい相手がいるのだが、
店の現状を考え、諦めている。


ある日、本郷はバーのホステス・若尾文子と知り合う。
本郷が弁当屋の息子と知った若尾は、
彼に料理を教えてほしいと言う。
料理などまるでできない本郷であったが、
惚れた若尾の為に、付け焼刃の知識でそれに応じる。


そんなこんなしているうちに、
彼は料理の面白さに目覚め、
料理学校に通うようになる。
そしてそれが母親に知られる事となり・・・。





タイトル通り、銀座の弁当屋のドラ息子が、
好き勝手してるってお話。


本郷功次郎は、机に向かって小説を書いているフリをしているし、
母親はそれを信じ切っているけれど、
実は何もしていない。


そしてプールやバーに遊びに行くときは、
母親から金を貰う。
母は、「これも小説の勉強」、と言われれば全てがOKで
疑う事もない。
羨ましいような御身分だわ(笑)。


よく分からないんだけど、
本郷の父親って誰なんだろう。
母が本郷を小説家にしたい理由っていうのが、
昔、好きだった男が小説家だったからなんだけど、
その男の子供を産んだとは言っていなかったような。
血も繋がっていないのに、
息子に小説家になれって、無理があるわ(笑)。


そして、若尾文子さんの登場。
本郷は、若尾さんとプールで知り合う。
プールサイドで佇む彼女は、
やっぱり美しい。
若尾さんの映画で、
若尾さんが登場すると、
「出たー!」と言いたくなるのはなぜだろう(笑)。
劇場鑑賞の時は、さすがに声には出さないけれど、
自宅だったら、独り言言っちゃう(笑)。
それだけインパクトが強いんでしょうね。


そして、この手の映画に有りがちな再会。
偶然行ったバーのホステスが若尾さんだったって、
そんな確率、そうあるものじゃないだろう(笑)。


話しが進んでいく中で、
都合の悪い人は、
自分からどんどん身を引いてくれる。
すんごく都合のいい展開。
本当の人生も、全部こんな風にいったらいいのに(笑)。


本郷のキャラに嫌味がないから、
呑気に観ていられる。
それから、どうでもいい事だけど、
弁当屋の店名、「弁金(べんきん)」って、
あんまり綺麗な名前じゃないね(笑)。


評価 ★★★☆☆

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