「さがす」 [映画]
〔2022年/日本〕
原田智(佐藤二朗)と、
中学生の娘・楓(伊藤蒼)は、
大阪の西成で、
2人で暮らしている。
ある日、原田は、
「連続殺人犯・山内照巳を電車の中で見た。
あいつを捕まえれば懸賞金200万円がもらえる」と、
楓に話した。
楓は、「そんな事より、真っ当に働け」と、
相手にしなかったが、
原田は翌日、突然、姿を消す。
楓が、原田の行きそうな、
日雇い現場に行くと、
なんとそこには、
原田の名前を騙って働く山内がいた。
原田はどこにいったのか。
山内に手をかけれらのか。
まだ生きているのか。
かくして、楓の父親探しが始まった・・・。
試写会で観た。
佐藤二朗さんの風貌や、
今まで出演されてきた作品などから、
何か、
コミカルな作品なのかと思ったけれど、
ただ、監督が、
あの衝撃作、
「岬の兄妹」
↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2019-02-22
を撮られた、片山慎三さんなので、
一筋縄ではいかないかもという、
期待を持って臨んだ本作。
想像以上に重かった。
なんかもう、シャレにならない感じ。
大げさでなく、
「命とは」と、
考えずにはいられない。
佐藤二朗さん演じる原田と同じような境遇の方も、
沢山おられるだろうし、
軽々しい事は、
絶対に言えない。
自分が原田だったら、
同じような沼に嵌まってしまう事が、
絶対ないとは言い切れない。
いや、もしかしたら、
積極的に嵌まってしまうかも、という、
恐ろしい事を考えたり。
観終わったあと、
映画会社の担当さんから、
「どうか皆さま、SNS等で、
宣伝、拡散をしてください。
ただ、ネタバレだけせぬよう、お願いいたします」
と言われた。
だから、ここまでにしておきます。
ところで、
以下は、ネタバレではないと思うのだけれど、
冒頭、原田が万引きをして、
その身柄を、
娘役の伊藤蒼ちゃんが引き取りに行くという場面が、
なんだか可笑しかった。
なぜなら、
伊藤蒼ちゃんは、
映画「空白」で、
↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2021-09-17
万引き少女を演じたばかりではないか。
万引きしたり、
万引きした親を引き取りに行ったり、
忙しいなと思って(笑)。
評価 ★★★★☆