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「ハウス・オブ・グッチ」 [映画]

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〔2021年/アメリカ〕


父親が営む運送業の事務員をしている
パトリツィア・レッジャーニ(レディ・ガガ)は、
或るパーティで、
世界的ファッションブランド「グッチ」の、
創業者の孫・マウリツィオ・グッチ(アダム・ドライヴァー)と知り合う。


激しい恋に落ちた2人だが、
「パトリツィアの狙いは財産」だとして、
マウリツィオの父親は交際に猛反対。


勘当同然で、パトリツィアと結婚したマウリツィオは、
最初は、
彼女の父の運送業を手伝っていたが、
次第にグッチの経営に関わるようになる。


すると、経営権を握ろうとの野心を抱くパトリツィアが、
様々な策を弄するようになり、
一族の確執を煽るような行動に出る。


時が経ち、
マウリツィオは、
パトリツィアへの愛が冷め、
家に戻らなくなるが・・・。





初めてこの映画の予告を観た時、
一番、ぐわーんと頭に響いたのが、


「グッチ家」


という単語。


すごいな、「グッチ家」って(笑)。


そりゃあ、「グッチ」というのが名字である以上、
「グッチ家」という言葉があるのは当たり前なんだけど、
佐藤家でもなく、鈴木家でもなく、青山家でもなく、
グッチ家よ、グッチ家(しつこい(笑))。
どんだけゴージャスな一族なんだ。


しかも、この映画、
ハイブランドとして名前の通った、
「グッチ」の内紛を描いていて、
これ、いいの?
という気持ちになる。
訴えられやしないかと、心配になってしまう(笑)。


といっても、
この、グッチ家の事件、
私が知らなかっただけで、
本国イタリア、
そして、アメリカなどでは、
有名な話らしく、
映画化したからと、
特に何、というわけではないらしい。


レディ・ガガの演技がいい。
ガガ様演じるパトリツィアは、
もちろん「グッチ」の名前に惹かれたのは確かだろうけど、
マウリツィオへの愛が皆無かと言えば、
そうではないように、
私には思えた。


彼女は、マウリツィオを愛していたように思う。
新婚の頃は幸せそうだったし、
それに、
彼から離婚を言い渡された時、
本気で辛そうに見えた。
ただ単に、
グッチの名前が自分から外される事が
悲しかったのかもしれないけど、
それだけではないような。


金持ち、それも、ちょっと小金を持っている程度の金持ちではなく、
世界的な金持ちって、
本当に大変そうだ。
結婚するだけだって、
それが愛なのか、金と地位目当てなのか、
見極め無くてはならない。


サルマ・ハエック演じる占い師の役が好き。
心に不安を抱える人の一部には、
占いや、スピリチュアル的なものに
頼ろうとする人がいるとは知っていたけれど、
この映画でも、サルマの役は重要。


3か月ほど前、
グッチの展覧会に行ったばかりなので、
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2021-10-16
グッチに対しては、
軽く思い入れもある。
もう一度観て、
細部を検証してみたい気持ち。


評価 ★★★☆☆

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