SSブログ

◆愛がなんだ◆ [本]


愛がなんだ (角川文庫)

愛がなんだ (角川文庫)

  • 作者: 角田 光代
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2012/10/01
  • メディア: Kindle版


2年半ほど前に観た、
映画「愛がなんだ」、
面白かったなぁ。
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2019-05-09


これはその原作で、
物語の流れは、
映画とほぼ同じ。


ただ、小説なので、
当然の事ながら、
主人公のテルコの行動が、
さらに詳細に描かれていて、


彼女の、マモちゃんを思うが故の行動が、
映画以上にストーカーチック(笑)。


なにせ、テルコは、
「今夜、マモちゃんから食事の誘いがある・・・かも」
という理由だけで、
すぐ会えるよう、
彼の会社のある、
飯田橋だか神楽坂だかの近くで、
待機しているのだ。


それでも、連絡がなく、
仕方なしに、
高円寺の自室に帰って、
風呂に入っていると、
深夜に連絡が入り、
「今から、飯食わない?」の言葉に、
いそいそと出掛けてゆく。


そんな時、テルコは、
「ずっと、連絡待ってたのよ」
なんて、
拗ねて、言ったりはしない。
ストーカー行動をしている事や、
重い女と思われたくない事から、
「仕事が忙しくて、今帰ったとこ」と、
何でもない風を装う。


でもね、
重い女ってのは、
いくら隠しても分かっちゃうようで、
マモちゃんから、会話のあとで、
「俺、君のそういうところが苦手」なんて言われてしまう。


さらに、である。
マモちゃんとテルコは、
肉体関係があるというのに、


マモちゃんは、
自分が熱烈に恋している、
年上のすみれさんの話をし、
すみれさんと海に行きたいばっかりに、
テルコを必死で誘う。
すみれさんは、マモちゃんと2人きりでは来てくれないと、
分かっているから。
で、テルコは、マモちゃんとすみれさんと
3人で海に行くのだよ。


その辺の感覚が、私には分からん(笑)。
何で、そんな気の狂いそうな事を、
せねばならんの。
そこまでいくと、もう、
苦行だわ。
テルコは好き好んで、
その苦行を自ら行っているとしか思えん。


原作のすみれさんと、
映画のすみれさんは、
ちょっとイメージが違う。


映画のすみれさんは、
江口のりこさんが演じていて、
めっちゃ個性的でクールな印象だったけど、
本の方は、もう少し普通。


その辺りは、
映画の方が好き。

nice!(136)  コメント(11) 
共通テーマ:映画