「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」

〔2023年/アメリカ〕


ブルックリンで配管工事業を営む兄弟、
マリオとルイージは、
街の排水管の破裂修理のため、
地下に降りる。


すると、謎の土管に吸い込まれ、
異世界で離れ離れに。


マリオは、
巨大なキノコが生えた不思議な国へ行き、
そこで、美しいピーチ姫に出会う。


一方、ルイージは、
ダークランドに落ち、
大魔王・クッパの手下に捕まってしまい・・・。





私が人生で唯一、
全クリできたゲームが、
「スーパーマリオブラザーズ3」。


そんな事もあって、
マリオには、
それなりに思い入れがあるのだけれど、
最新のマリオの映画が、
全米で大ヒットしているという話を聞き、
公開初日に観た。


「スーパーマリオブラザーズ3」をしていた頃からは、
かなり時間が経っているので、
とにかく懐かしい。


そういえば、
こんなアイテムがあったなぁ、とか、
こんな方法でワープしたっけ、とか、
そんな気持ちで観る。


マリオカートや、
ドンキーコングの要素もあって、
楽しめる。


何より、日本の任天堂が、
世界のNintendoとなっている事が
嬉しく、誇らしく、
色々絶望する事が多い、
今の日本だけど、
なんとか盛り返してほしいと思ったり。


一つだけ、気になった事が。


大魔王・クッパは、
ピーチ姫に惚れていて、
彼女と結婚したいと願っている。


しかし、勝気なピーチ姫は、
当然、クッパが大嫌い。
クッパのプロポーズを、
キッパリと断る。


すると、クッパは、
ピーチ姫の友達のキノピオを酷い目に遭わせ、
ピーチ姫は泣く泣くクッパの嫁にならざるを得なくなる。


物凄く嫌な場面だ。
乱暴で、権力と腕力のある者は、
相手の気持ちなど関係なく、
どんな卑怯な手を使ってでも、
モノにできれば、それでいいという場面だ。


色恋沙汰に限らず、
本人ではなく、
本人の家族や友人を痛めつけて（仄めかし含む）、
言いなりにさせるって、
最近のニュースで、本当によく見る、
最低の方法だ。


もちろん、クッパは、
最終的に、
マリオにやっつけられるのだけど、
あの場面を観た、良い子の一部に、
変な刷り込みがされませんようにと、
願うばかり。


評価　★★★☆☆