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「ワン・モア・ライフ!」 [映画]

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〔2019年/イタリア〕


中年男・パウロは、
スクーターに乗って、
交差点を渡ろうとしたところで、
車にぶつかり、
即死してしまう。


天国の入国管理局で、
「自分の死は早すぎる!」と
抗議したところ、
確かに、
計算ミスがあることが発覚。


係官(?)から、
命の延長をしてやるから、
地上に降りていい、と言われ、
大喜びするも、
その時間、
たったの1時間半。


1時間半の貴重な時間に、
パウロが取った行動は・・・。





人生のやり直しができるという映画は、
今までにも沢山あったと思うけど、
1時間半とは、
あまりに短すぎ。


この映画は、
映画の時間が、
そのままパウロに残された時間という事で、
物語はリアルに進行する。


主人公のパウロが、
この短時間に、
一体何をするのだろうと、
期待に胸膨らんだけど、
回想シーンが多く、
しかも、
その内容ときたら、
彼の女遍歴が殆ど。


私は、浮気者のパウロが、
この機会に、
妻や、年頃の子供たちと向き合って、
愛に溢れた、濃密な時間を
過ごすのだと思っていたから、
ちょっと肩透かし。
おっさんの女問題を見させられても、
嬉しくない(笑)。


にしても、
パウロが天国の入国管理局で、
必死になって訴えたのが、


「あれほど健康に注意していたのに」
「健康にいいことは何でもしてきたのに」
「スムージーを毎日飲んでいたのに」


という事。


で、地上に戻れたのは、
スムージーの分が加算されていなかったというミス(笑)。


確かに、人生って、
一寸先は、どうなっているか分からない。
どんなに健康に注意していたって、
駄目な時は駄目なんだなぁと、
そこは痛感する。


もし、自分が余命1時間半、と言われたら、
どうしようと思うけど、
結局、オタオタして、
終わっちゃうかもしれないな。


会いたい人がいたとしても、
1時間半の間に
会える距離にいるのか、
会える状況なのかも分からないし。


実際、パウロも、
特に、「これをした!」という事はなく、
あっという間に時が過ぎていった感じ。
これが一週間だったら、
話はまた、違ってくるんだろうけど。


評価 ★★★☆☆

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