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「ゴッドファーザー PART3」 [映画]

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〔1990年/アメリカ〕


1979年。
コルレオーネファミリーのドンとして
君臨していたマイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)も60代。
彼は全ての事業を合法化し、
裏社会からの脱却を目指していた。


彼が設立した、「ヴィトー・コルレオーネ財団」は、
バチカンに多額の寄付をした功績が認められ、
法王から勲章を賜るという、
最高の栄誉を受ける。


しかし、その式典で久し振りに会った
長男のアンソニーは、
法曹界で身を立ててほしいという
マイケルの願いを退け、
音楽の道に進みたいと言う。
反対しかけたマイケルだが、
元妻・ケイ(ダイアン・キートン)のとりなしで、
アンソニーの意志を尊重する事を決める。


マイケルは、
長兄の息子・ヴィンセント(アンディ・ガルシア)を
自分の後継者と決め、
帝王学を学ばせようとするが、
兄の気性を受け継いだヴィンセントは、
短気で、火の付きやすい性格だった。


さらに、マイケルの最愛の娘・メアリー(ソフィア・コッポラ)が
ヴィンセントを愛し合うようになり・・・。





「ゴッドファーザー」シリーズ、
三作目にして、最終章。


3本の時間を合計すると
約9時間という長い映画だけど、
その世界観に浸った。
映画の感覚がずっと体に纏わり、
気が付くと、
「ゴッドファーザー 愛のテーマ」を
くちずさむ日が続いている。


この3でアル・パチーノ演じるマイケルを見た瞬間の、
最初の印象は、
「あぁ、彼も年を取った」。


見た目は当然として、
自分の人生のまとめに入っているような。
「裏」から「表」へのシフト、
そして、バチカンから表彰されるという。


それはどういう事なのだろう。
完全な権力を手に入れた者は、
次に名誉が欲しくなるのか、
それとも、
今までの罪の贖いなのか。


いや、マイケルは元々は、
裏社会で生きる父の稼業を嫌っていた。
表社会に出る事は、
彼の本来の姿に戻るという感覚だったのかもしれない。


ただ、バチカンも、
決して、ご清潔なだけの場所ではなく、
ここではここで、
やはり金と争いが渦巻いている。
いずこも同じ、という事だ。


それから、最後までマイケルは、
次兄・フレドへの罪の意識に苛まれ、
フレドの呪縛から逃れられないように思える。
そして、それはマイケルだけでなく、
彼を取り巻く全ての人にとっても、
公然の秘密のような出来事。
フレドの事が、何度もセリフに出てくる。


そして、観た事のあるかたなら、
分かるであろう、あの劇場の外階段での場面。


何という事・・・。
ケイの悲鳴、
マイケルの慟哭、絶望。
私も泣かずにいられなかった。
同じ場面を何度も戻して観た。
あの時ほど、
マイケルは自分の人生を呪った事はないだろう。


その後は・・・
もう、何も言いますまい。


評価 ★★★★☆

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