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「ゴッドファーザー」 [映画]

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〔1972年/アメリカ〕


1945年。
ニューヨークの5大マフィアの中でも、
最大の勢力を誇るコルレオーネファミリー。
今日は、一家のドンである、
ヴィトー・コルレオーネ(マーロン・ブランド)の
長女・コニー(タリア・シャイア)の結婚式。
華やかな結婚式の最中も、
ドンは、様々な人からの陳情を受ける事に忙しい。


ある日、ドンは、
5大マフィアの1つ、
タッタリア・ファミリーから、
麻薬ビジネスで手を組もうと持ち掛けられるが、
麻薬を嫌う彼は、それを拒絶する。


しかし、長男のソニー(ジェームズ・カーン)が
その話に色気を見せたため、
ドンさえいなければ、話が成立すると考えた
タッタリア側は、ドンを襲撃。


ドンは重症を負うが、辛うじて死を免れ入院。
その後、タッタリア側が再び
ドンを狙おうとしたことに激怒したソニーは、
タッタリアの跡継ぎ・ブルーノを殺害。


それがきっかけとなり、
5大ファミリーは
全面戦争に突入してゆく・・・。





「ゴッドファーザー」は、
1995年にビデオで観ている。
とにかく、とても面白かったと記憶しているけれど、
最近、
なぜかあの世界にもう一度浸りたくなった。


納得のいかないところ、
理解を深めたいところ、
驚いた場面などを、
何度も戻しながらじっくり観る。


ファミリーの恐ろしさを描いた、
最初の場面、
観ている方なら、誰もが記憶しておられるであろう、
例の「馬」のシーン。
初めて観た時、めっちゃ驚いたけど、
知っていながら再見しても、やっぱりかなりのショック。
ここも、何度も見直した場面の一つ。


あまりに有名な映画で、
名作すぎて、
何を書いても陳腐な内容になりそうで、
難しいけど、


マフィアの5大勢力の抗争も面白いけど、
私は、
コルレオーネ家の、
3人の息子たちの性格の違いに、
面白さを感じる。


気が強く、短気な長男のソニーは、
一応、ドンの跡目を継ぐという事になっているけれど、
どこか考えが浅く、短絡的で、
大丈夫か?という不安を感じる。


気の弱い次男のフレドは、
跡継ぎとしては問題外。


そして、3兄弟の中で、
1人だけ、ファミリーと関わらず、
大学に行き、海兵隊に入ったという経歴の
三男・マイケル(アル・パチーノ)こそ、
知的で、冷静沈着、そして大胆な性格で、
ファミリーを牽引していける器だと思わされ、
実際、そうなる。


マーロン・ブランドの重厚さ、
威厳は当然の事ながら、
アル・パチーノの存在感がたまらない。
小柄なのに、
それを全く感じさせない。
男は身長じゃない。


Wikipediaによると、
マイケル役の候補には、
ジャック・ニコルソン、
ロバート・レッドフォード、
ウォーレン・ベイティ、
ロバート・デ・ニーロなど、
そうそうたる名前が挙がっていたそうだけれど、
アル・パチーノで良かった。
ただ、他の4人の候補のマイケルも
観てみたかった。


マイケルと言えば、
彼が、ある理由から、
一時、イタリアのシチリア島に行くのだけれど、
そこでの出来事が、
「記憶違いかな?」と思うくらい、
女にとっては、「えー!?そうくるの!?」な場面だった(笑)。


アポロニアの、あの事件がなかったら、
あの後、どうなっていたのかしら。
ケイは、あの事件を知っているのかしら。
などなど、
考えてしまう。
マイケルの運命も変わっていただろうし。
(すみません、観ているかたなら分かると思うのですが)


評価 ★★★★★

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