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「MISS ミス・フランスになりたい!」 [映画]

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〔2020年/フランス〕


9歳の少年・アレックスは、
学校で将来の夢を発表する会で、
「ミス・フランスになりたい」と言ったところ、
級友たちから盛大に馬鹿にされてしまう。


大人になったアレックスは、
偶然再会した幼馴染が、
夢を叶えている事を知り、
一念発起。
自分が男というのを隠して、
ミス・フランスに応募する。


彼は、下宿先の仲間に支えられながら、
過酷な審査を受け、
予選を勝ち抜いてゆく。


果たして彼の夢は叶うのか・・・。





試写会で観た。


体は男性だけど、
心は女性で、
ミス・フランスになりたいという夢を
持ち続けてきた、
主人公・アレックスが、
コンテストに挑戦する、という物語。


そんな風に書くと、
コメディタッチの、
男というのがバレやしないかと、
ハラハラドキドキするものを
想像してしまいそうだけど、


そのような事はなく、
トーンは意外と暗い。
でも、私には、
その程よい暗さが良かった。


アレックスが、
審査員や他の応募女性たちを騙して、
コンテストに勝ち抜いていくことに
罪悪感を感じる場面はない。
この映画の肝はそこではない。


彼は、コンテストを勝ち抜いてゆくうちに、
自分が有名人になったと勘違いし、
少し傲慢な性格になってしまう。


家族紹介ビデオを撮影するとき、
一番仲の良かった、
同じ下宿に住む、
ドラァグクイーンのローラに、
「カメラに入らないでくれ」と言う。
そのような友人は、
アレックスの経歴には恥らしい。
当然、ローラは傷つく。


アレックスはアレックスで、
コンテストの一環で行った合宿で、
他の候補者たちとどうしても馴染めず、
一人だけ、めっちゃ浮いている。
彼が男だと気付いている人は、
誰もいないけど、
すごく嫌われてしまう。


でも、ある事から、
嫌な女だと思っていた、
同室の候補者が、
アレックスを全身で庇ってくれる場面があり、
協調することも大事なのだと気付かされたり。


コンテストのステージがゴージャスで、
そちらも楽しめる。


評価 ★★★★☆

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