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「野球少女」 [映画]

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〔2019年/韓国〕


チュ・スイン(イ・ジョヨン)は、
プロ野球の球団入りを夢見て、
幼い頃から練習に励んできた女子高生。


彼女の武器は、
130キロ台の速球と、
鋭い変化球。


しかし、女子という事で、
プロテストが受けられず、
家庭の事情もあり、
野球を諦めるよう説得される。


しかし、そんなある日、
学校に、
かつてプロを目指していた、
チェ・ジンテがコーチとして赴任し、
スインへ投球アドバイスをしてくれた事がきっかけとなり・・・。





試写会で観た。


運動神経ゼロの、
鈍くさい私には、
主人公・スインの、
抜群の身体能力が羨ましく、
女だから、という理由で、
夢が叶えられないというのは、
辛いだろうな、と思いながら観た。


よく分からないけど、
韓国は、
条件が揃えば、
女性のプロ野球入りがOKなのだろうか。
映画を観る限り、
そう受け取れたのだけれど。


スインには、女という以外にも、
プロに入るのが難しい理由がある。
それは、経済的問題。


彼女の母は、
将来、どうなるかも分からない夢を追いかけるより、
彼女には就職してほしいと願っている。


彼女の父は、
悪い人間ではないのだけれど、
生活力がないようで、
合宿に参加しない理由を尋ねられたスインは、
「合宿に行けば、私だけ一人部屋に
 泊まらなくてはならない。
 それにはとてもお金がかかる」と。


なるほど・・・。
全然気付かなかったけれど、
男子の中に女子一人というのは、
そういった細かい部分でも、
お金が掛かるのだなぁと。


スポーツの映画というと、
大抵のクライマックスは、
試合のシーンだと思うのだけれど、
この映画には、
試合はなく、
それに当たるのが、
プロテストを受けるシーン。


なんとか上手くいきますようにと、
祈らずにはいられなかった。


スインのお母さんが、
プロ球団から、
「9000万ウォン」と提示されて、
「あの・・・うちにはそのような大金はありません」
と言ったシーンは可笑しかった。
お母さん、
そのお金は、
こちらが払うのでなく、
貰えるのよ、って(笑)。


評価 ★★★☆☆

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