SSブログ

「キング・オブ・シーヴズ」 [映画]

kingofthieves.jpg
〔2018年/イギリス〕


かつて、「キング・オブ・シーヴズ(泥棒の王)」と呼ばれた
ブライアン(マイケル・ケイン)も、
今は足を洗い、
愛する妻と平和に暮らしている。


しかし、妻が急逝したタイミングで、
友人・バジルから、
一仕事しないかとの計画を持ち掛けられる。


ブライアンはその話に乗る。
ロンドン一の宝石店街「ハットンガーデン」の
金庫の中身をすべていただく、
というのが計画。


ブライアンは、かつての仲間を集め、
綿密な計画を練ってゆき・・・。




イギリス史上、
最も高額で、
最も高齢の男たちの犯罪として、
話題になった、
実際の事件の映画化だそうだ。


昔の話かと思っていたら、
2015年の出来事だという。
なんだ、
めちゃくちゃ最近じゃないか。


マイケル・ケインを中心とした、
爺ちゃんたちが盗みに入ったのは、
銀行の貸金庫のような部屋。
でも銀行ではないらしい。
宝石店にも貸金庫があるのか。


これが、血気盛んな若者たちだったら、
ギラギラ感が全面に出るんだろうけど、
爺ちゃんたちは、
動作は緩慢、
会話も噛み合わず、
大丈夫?
といった感じ(笑)。


見張りの爺ちゃんなどは、
居眠りしちゃって、
ちょっとした危機に。


で、盗みが成功したのはいいのだけれど、
分け前を巡って、
揉める場面が、
ちょっといただけない。


ブライアン以外の爺ちゃんたちは、
仲間の中の、たった一人の若者・バジルを
小馬鹿にしている感じで。
年食ってるからって、
全ての人に分別があるというのは、
大いなる間違いであることが、
この映画からも分かる。


なので、
いつもは、犯罪物を観ると、
犯人に肩入れして、
完全犯罪を願ってしまう私だけど、
この映画は、
早く逮捕されればいいのに、と思ってしまった。


実際、警察の動きは早い。
防犯カメラなどから、
あっという間に、
爺ちゃんたちの身元を割り出して、
あとは証拠固めだけ。


ところで、
爺ちゃんたちが盗んだのが、
貸金庫の中身ってことは、
それは一般の人の、
金や宝石って事よね。


大手銀行に盗みに入るならまだしも、
(もちろん、それも駄目だが)
一般の人の貸金庫には、
思い出の品などを入れている人もいるはず。
それらの物が、
無価値だからと捨てられてしまったなんて、
悲しすぎやしないか?


評価 ★★★☆☆

nice!(121)  コメント(8) 
共通テーマ:映画