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◆死 宮崎学写真集◆ [本]


死―宮崎学写真集

死―宮崎学写真集

  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 1994/11/01
  • メディア: 大型本


生きとし生けるもの、
全てに、死は必ずやってくる。


この本は、
森の中で死んだ3頭の動物たち、


ニホンカモシカ
ニホンジカ
タヌキ


が、死んだあと、
土に還るまで、
どのような経過を辿るのかを
時間を追って撮影した写真集です。





初めてこの本を見たのは、
20年ほど前。
そして、今でも時々、見ています。


怖くも、気持ち悪くもありません。
むしろ、崇高で美しささえ感じます。
子供さんに見せても、
勉強になると思います。





動物が一頭死ぬと、
すぐに蠅が卵を産み付け、
そして、様々な動物が、
その死骸を食べにやってきます。


特に、タヌキの食欲と好奇心が可愛く、
数日をかけて、
ご馳走を堪能した体は、
明らかに毛並みが良くなっているのが分かります。
「これで元気に冬越しができるだろう」と
書かれています。


テンやネズミ、カラスも死骸を食べ、
モモンガや小鳥は、
巣作りのため、
体毛を持ち帰ります。


1~2カ月後には、
そこに死骸があった事など嘘のように、
また静けさがやってくるのです。


「宴のあと」
という言葉が、
見る度に、
頭に浮かびます。

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