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「ハザードランプ」 [映画]

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〔2022年/日本〕


ある地方都市で、
代行ドライバーをする須貝(安田顕)は、
入社したばかりの若者・刈谷(山田裕貴)と
コンビを組まされる。


様々な酔客を運び、
様々な事が起こる。
刈谷はいまどきの男で、
須貝は、
刈谷の危うさを不安に思う。


2人が一緒に仕事をするうちに、
互いの過去が分かってきて・・・。





試写会で観た。


解説には、「ある地方都市」と書かれているけれど、
福井県のご当地映画と
考えていいと思う。


代行ドライバーを生業とする、
中年と、青年の物語だけど、
とても、長く感じた。


いや、退屈で長いのではなく、
代行ドライバーというだけに、
当然、酔客を乗せるわけで、
その数だけドラマがあり、
中身が濃くて、
長く感じられたのだ。


特にこの映画、
子供への虐待が、
描かれている部分があって、
辛い。


よくニュースで見るような、
母親と、母親の恋人。
その母親の恋人から、
虐待されている、幼い子ども。


なんで、あんな狂暴な男と付き合うんだろう。
なんで、我が子が辛い目に遭っているのに、
平気なんだろう。


そんな3人がタクシーに乗ってきたら、
一体どうすればいいのか、
架空の話なのに、
考えてしまう。


映画だから、
上手いところに着地したけれど、
現実は、
ああはいかないよね。


須貝と刈谷の過去も、
虐待と無関係ではない。
イジメと同様に、
虐待も、この世からなくならないのだろうか。


評価 ★★★☆☆

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