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「3月のライオン 後編」 [映画]

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〔2017年/日本〕


前編からの続き。


零(神木隆之介)が、
幸田家を出てから1年以上が過ぎた。
将棋界では、
毎年恒例の、
獅子王戦が始まろうとしている。


棋士たちはそれぞれ、
家庭の事情を抱えつつ、
それでも試合に立ち向かうべく、
準備を進めている。


そんな中、
零が家族同然の付き合いをしている、
川本家でも、
大変な事態が持ち上がる・・・。





2017年に試写会で観た、「3月のライオン 前編」。
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2017-02-23


そのうちに後編を観なければ、
と思いつつ、
4年が経ってしまった。


この後編では、
将棋より、
登場人物たちの家庭の問題に
大きく時間が割かれ、
賛否あるようだけれど、


私は将棋についての知識ゼロなので、
普通に家族ものとして、
面白いと感じた。


一番強烈なのは、
零が家族同様に思って、
出入り自由にしていた川本家の
三姉妹・あかり、ひなた、モモの
父親(伊勢谷友介)が現れた事。


この親父、昔、三姉妹を捨てていったくせに、
どうやら、リストラされて家をなくし、
川本家に入り込もうとしているらしい。
本当にいけ好かないオッサンだ。


零は三姉妹を守ろうと、
頑張るんだけど、
「そ、それはないでしょ・・・」という展開になる。
あまりに非情。


零の気持ちを考えると、
いたたまれない。
彼がどんなに頑張ったか、
一生懸命だったか、
分かるだけに、
辛くてたまらないし、
そして、零の圧倒的な孤独に心が沈む。


結局、どんなに尽くしても、
他人はどこまでもよそ者で、
親子の絆は切れないって事?
じゃあ、なんで、
零に助けを求めたりしたの?と
怒りさえ湧いてくる。


他にも、ひなたの、
学校での酷いいじめもある。
あんな風にいじめをする子も、
いつか子供を生むんだろうか。
その時、自分の子供が同じ目に遭ったら、
どう思うんだろう。


幸田家の親子問題も根が深い。
で、やっぱりそこにも、
零は入ってはいけない壁を感じる。


なんだか将棋の事に一つも触れてないな(笑)。
知らないのに、
知ったかぶりもできなくて。
すみません。


評価 ★★★☆☆

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