「プレーム兄貴、王になる」

〔2015年/インド〕


小さな劇団の貧乏役者・プレームは、
周囲の者から「兄貴」と慕われている、男気溢れる人間。


プレームは、インドの王女・マイティリーが大好き。
マイティリーの婚約者、
ヴィジャイ王子の王位継承式を見に街に出掛けると、
なぜか、ヴィジャイ王子の家来に、
城に連れていかれる。


実はヴィジャイ王子は、
継承者争いから、
暗殺されそうになり、大怪我を負って意識不明。
そして、プレームは、
ヴィジャイ王子にソックリだったのだ。


かくして、
王子の替え玉に仕立て上げられたプレームは、
憧れのマイティリー王女に直接会い、有頂天に。
さらに、王家の様々な問題を
解決してゆく・・・。





試写会で観た。


とっても元気で、
パワー溢れるインド映画。


インドの王子にソックリな役者・プレームが、
王子の替え玉として、
王家に入り込むんだけど、
そこは、
4人の兄弟姉妹がいがみ合う、
ドロドロした場所。


この争い、
元々は、小さな問題が発端で、
ちゃんと話し合えば解決すると思われるのに、
拗れに拗れて、
全員の心が頑なに。


そういう問題は、
当事者以外の、第三者が入ると、
上手くいく場合が多いけど、
その役をプレームが担って、
みんなの心がほぐれていくのがいい。


それから恋。


マイティリー王女は、
少し傲慢なヴィジャイ王子との結婚に、
あまり乗り気でなかったのだけれど、
替え玉のプレームが王子になってから、
プレームの事を好きになり始める。
「なんだか、今までのヴィジャイ王子じゃないみたい」と。


で、すごくいい雰囲気になって、
貞淑だった王女の方から、
「私をあ・げ・る」みたいな空気に。
そこでプレーム、
本来なら、
「据え膳食わぬは男の恥（という諺がインドにあるかどうかは知らぬが（笑））」
なんだろうけど、
あーーー、やっぱり手を出す事はできない。
だってー、俺はー、偽者なんだーーー！！！


で、色々あるけど、
そこは、インド映画。
やっぱりハッピーエンド。
明るい気持ちで帰れること、間違いなし。


それにしても、
世界の、王室、皇室は、
問題山積ね。


どこの国も、
表沙汰になるだけで、
これだけ色々あるのだから、
内情はどんだけなんだろう。


日本も、色々大変そうだ。


評価　★★★☆☆