「グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇」

〔2020年/日本〕


戦後の混乱期。
雑誌の編集長・田島（大泉洋）は、
疎開している妻と娘を迎えに行こうとするも、
複数いる愛人たちに引き留められると、
つい、一日延ばしにしてしまう、
優柔不断男。


一方、闇屋のキヌ子（小池栄子）は、
天涯孤独な、お金大好き女。


ある時、田島は、
愛人たち全員と手を切ろうと一大決心。
自分の妻のフリをしてくれる女と、
愛人の家を一軒一軒回ろうと思いつくが、
そこで、妻役候補として目に入ったのが、キヌ子。


普段、真っ黒な顔のキヌ子が顔を洗うと、
意外と美人だったのだ。


かくして2人は
偽夫婦として、
愛人宅を訪ね回るのだが・・・。





試写会で観た。


妻子が疎開中に、
沢山の愛人を抱えてしまい、
なんとか全員を手を切ろうと奔走する
男の物語。


ダメ男なのに、
なぜか、女にモテる。
そして、優柔不断で断れないから、
愛人がどんどん増えてゆくという、
羨ましいんだか、情けないんだか
分からない男の役が、
大泉洋さんにピッタリ（笑）。


そんな彼の、
ニセ妻を演じる小池栄子さんが、
大泉さんとは正反対の男勝りっぷりで、
これまた、ピッタリ。
彼女の肉感的な体型がすごくいい。
戦後の混乱を生き抜く逞しい女ってイメージが
本当に上手く出ている。


木村多江さん演じる、
妻の運命も好きだな。
女だって、
あれくらい変わり身が早くなくちゃね！
と私は思う（どうぞ観てみてください（笑））。


あらすじは、単純そうだけど、
二転三転して、
結構、先が読めない。
大泉洋と、小池栄子の、
絶妙なコンビネーションが楽しめる。


評価　★★★☆☆