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「クソ野郎と美しき世界」 [映画]

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〔2018年/日本〕


「ピアニストを撃つな!」
監督:園子温 主演:稲垣吾郎

強面の男どもから追われる
フジコ(馬場ふみか)。
男どものリーダーは、
不気味な極悪人・マッドドッグ(浅野忠信)。

フジコは、天才ピアニスト・稲垣吾郎の所に
向かっている。
早く、早く、彼に会いたい・・・。



「慎吾ちゃんと歌喰いの巻」
監督:山内ケンジ 主演:香取慎吾

歌を食べて生きている少女・歌喰い(中島セナ)。
歌えなくなってしまった男・香取慎吾。

慎吾が歌を取り戻すためには、
歌喰いの排泄した物を食べねばならず・・・。



「光へ、航る」
監督:太田光 主演:草なぎ剛

息子を亡くした夫婦(草なぎ剛・尾野真千子)は、
移植された息子の右腕を探して、旅に出る。

2人は沖縄で、
息子の腕を発見するが・・・。



「新しい詩(うた)」
監督:児玉裕一 主演:クソ野郎★ALL STARS

クソ野郎たちが集うダンスフロアで、
ショーが繰り広げられ・・・。





SMAP解散後、
ゴローちゃん、剛、慎吾の3人で始動した、
「新しい地図」。


「新しい地図」の初めての映画が、
金曜日から公開され、
日曜日のゴローちゃんの舞台挨拶付きのチケットが
なんとか取れましたので、
行ってきました。


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写真撮影がOKだったので、
撮らせていただきました。
ネットでどんどん拡散してくださいとの
ミッションをいただきましたので、
載せさせていただきます。

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前から素敵だったけど、
色々吹っ切れてから、
さらにいい男になったと評判のゴローちゃん。
本当にめちゃくちゃカッコいい。
楽しいひと時でした。


映画は、4本で構成されるオムニバス形式で、
最初の3本は、
それぞれが主演し、
4本目で、全員が揃い、
各エピソードの、
謎が解けるという、
凝った構成。


別に3人のファンだからというわけではないけど、
うん、面白い。


3人が、「いかにも」な役をしているのが可笑しい。
ゴローちゃん ⇒ ピアニスト
慎吾 ⇒ アーティスト
剛 ⇒ 極道
といった具合に。


それから、全編通して、
SMAPへの愛が見えるような気がするのは、
穿った見方なんだろうか。
本当に未練がましいけど、
いつかきっとまた5人で・・・と、
私はいまだに夢を見ています。


そんな気持ちもあってか、
4話目で、涙が出た。
歌われていた歌詞が意味深で、
自然に泣けてくる。


そして、この映画に出演してくださった、
全ての俳優さんたち、
そして製作に関わってくださった全ての方々に
お礼を言いたいです。


3人の、家族でも、親戚でも、友達でもないのに、
ほんとに馬鹿だね、私も(笑)。


これからも、
ずっと好きでいるから。


評価 ★★★★☆

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「なみだ川」 [映画]

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〔1967年/日本〕


おしず(藤村志保)と、おたか(若柳菊)は、
病気の父に代わり、
それぞれ、長唄の師匠と仕立て仕事で
生計を立てている、
健気な姉妹。


姉妹には、家を出ている兄・栄二(戸浦六宏)がいるのだが、
この栄二、
時々、帰ってきては、
姉妹に金をせびる、最低の男。


そんな中、おたかに縁談が持ち上がる。
相手の友吉は、
おたかが以前から好きだった男。
しかし、おたかは、
栄二の存在を思い、
この縁談を断ってしまう。


おたかの幸せを阻むものは、
何人たりとも許さないという思いから、
おしずは小刀を買い・・・。





79分の短い映画だけれど、
侮れない面白さ。


このタイトルの印象から、
シリアスな悲恋物を想像していたけれど、
軽くコメディタッチで、
楽しめる。


藤村志保さんが可愛い。
藤村さんは、
何かコトがあると、
諺を言って、
例えようとするのだけれど、


「その使い方、間違ってない?」
ってのが殆どで(笑)、
妹にたしなめられる。


劇中に、
一体いくつ諺が出てきた事か、
もう一度観て、
書き出したいくらいだ(笑)。


そんな、ちょっとトンチンカンな所のある
藤村さんなだけに、
兄に金をせびられても断れず、
長唄の生徒である、安部徹に
金を借りにいくんだな。


するってぇと、
この安部が、何を言い出すか、
「金は貸すから、妾になれ」だと。
なんでまぁ、そんな風でしか、
女をモノにできないのかね。
損得抜きで、
女に惚れられてみろっつーの。


そんなこんな色々あるけど、
オチを書いちゃうと、
大団円のハッピーエンドよ。
だから、安心して観て大丈夫。


ただ、安部徹がどうなったのかだけ、
ハッキリしないまま終わるんだけど。


もし映画に続きがあるなら、
その後、安部徹がらみで、
すったもんだの揉め事に発展してるかもなぁ(笑)。


評価 ★★★★☆

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相撲 [時事]

自分が立ち去った後、
塩を撒かれるって、


握手した後、
相手がその手をアルコールで拭くのを
目の前で見せつけられたような、
悲しい気持ちになる。


いい事をして、
あの扱い。
女性たちは、どんな気持ちで、
あのアナウンスを聞いたのだろう。


後付けの言い訳は結構。

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「マザー!」 [映画]

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〔2017年/アメリカ〕


郊外の屋敷で暮らす、
ハビエル・バルデムとジェニファー・ローレンス夫妻。
ハビエルは詩人だが、
今はスランプ状態。


そんなある日、
ここを宿屋と間違えたと言って、
見知らぬ中年男・エド・ハリスがやって来る。
ハビエルは、ジェニファーに相談する事もなく、
エドを泊めてしまう。


翌朝、エドの妻・ミシェル・ファイファーがやって来る。
ミシェルの大変な強引さ、図々しさに、
嫌悪感いっぱいのローレンス。
しかも、その後、
彼らの息子が2人やってきて、
遺産相続問題で争いを始め、
兄が弟を殺してしまう。


すると、何という事か、
ハビエルは葬儀の会場に、
自宅を提供すると、
これまたジェニファーに相談もなく決めてしまう。


エドとミシェルの親類縁者が大挙押しかけ、
家は荒らされ放題。
ジェニファーの怒りは頂点に達し・・・。





めちゃくちゃ気分が悪く、
激しく落ち込む。
ゲロ吐きそうな衝撃。
見続ける事ができなくて、
何度も一時停止して休む。
劇場だったら、そうはいかないけど、
自宅なので助かった。


この映画、
日本での公開が決まっていたのに、
なぜか上映中止になったという作品で、
その理由はハッキリしないらしい。


とにかく、神経を逆撫でされる。
ホラーっぽい部分もそうだし、
さらに、夫のハビエル・バルデムが最悪すぎて。


彼は、どんな事でも、
妻のジェニファー・ローレンスに
何の相談もなく決めてしまう。
他人を泊める事も、
家を葬儀場として提供する事も。


ジェニファーが抗議をしても、
全く意に介さず、
とにかく、他人にいい顔がしたいらしい。
あんたが大切にしなくちゃいけないのは誰なんだ、と、
観ているこちらは彼のその態度に、
頭がおかしくなりそう。


その後、時が経ち、
ジェニファーは妊娠し、
ハビエルの出版した詩集が、
突然売れると、


なんと、ありえない数の読者が、
家に押しかけてきて、
以前の悪夢が再び、
いや、その何万倍もの被害が。


人々は家に入り込み、
記念にと物を持ち去り、
破壊し、
喧嘩が始まり、
家は戦場のような光景に。
集団心理って怖い。
もう、ジェニファーが何を叫んでも聞こえない。


しかも、産まれたばかりの赤ちゃんを、
人々が・・・
あぁ、もうこれ以上は書きたくない。


この映画は、「ブラックスワン」の
ダーレン・アロノフスキー監督の作品で、
「ブラックスワン」も相当神経に来たけど、
それ以上。


深読みすれば、
宗教的な意味合いや、
家を「地球」や「世界」と考えると意味が通じるという
説もあるようだ。


私は映画に点数を付ける時、
それがどんなに嫌な内容でも、
自分の心にどれだけ影響を与えたかを
基準の一つにしているので、
これほど不快になったこの映画に、
低い点数は付けられない。
最悪の展開なのと、
面白い、面白くないという判断は別物だし。


評価 ★★★★☆

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「のみとり侍」 [映画]

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〔2018年/日本〕


越後長岡藩の藩士・小林寛之進(阿部寛)は、
和歌の会で、藩主・牧野備前守忠精(松重豊)の
機嫌を損ね、
「蚤とり」の仕事に就くよう、命じられてしまう。


「蚤とり」とは、
猫に付いた蚤を取るのが表向きの仕事だが、
実は、女性に性を売る稼業。


寛之進は、愛する妻・千鶴(寺島しのぶ)を亡くして以来、
女の方はご無沙汰だったが、
最初の客が、
千鶴にソックリな女・おみね(寺島しのぶ・二役)だったことから、
有頂天に。


しかし、「こと」が終わったあと、
彼はおみねから、


「この下手くそが!」


と罵られてしまう。
そうか、俺は下手くそだったのか・・・。





試写会で観た。


上映前に、出演者の皆様の舞台挨拶が
あったのだけれど、


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※シネマカフェさんより


この豪華すぎる面々に、
身を乗り出してしまう。


阿部寛さんは、一度は肉眼で見てみたいと思っていた
俳優さんなので、
とても嬉しかったし、
風間杜夫さんも、トヨエツさんも、
松重豊さんも、斎藤工くんもみんな素敵だし、
寺島しのぶさんも、前田敦子ちゃんも、
とっても綺麗。


そして、何と言っても、
映画やテレビで見るのと同じかそれ以上に
存在感を感じたのが、大竹しのぶさん。


なんだろう、大竹さんって。
舞台に立っているのに、
隣の風間杜夫さんとお喋りしたり、
まるで子供のようで、
でも、だからといって常識がないとか、
そんなんじゃなくて、
大竹さんだからいい、みたいなものを持っている、
世界にたった一人の人だと感じた。


とにかくモテる、と聞いた事があるけれど、
分かる気がする。
彼女に直接会ったら、
男性はきっとその魅力に、
飲み込まれてしまうんじゃないだろうか。


映画は、といえば、
「のみとり侍」=「女性に奉仕する侍」
という事で、
阿部寛さんが体を張っていたけれど、
ちょっと、「見ていいのか?」という気持ちになる。


なにせ、阿部さんといえば、
「嫌い」という人にはほぼ会った事がないような、
国民的俳優というか、
今や、「国民の兄」みたいなイメージがあるでしょう。


そんな彼が、女性と交わるというのが、
ショックというか、見たくないというか(笑)。
斎藤工くんならともかく(笑)。


その斎藤くんは、
今回は、ストイックな寺子屋の先生という役で、
エロシーンはゼロ。
うーん、残念(笑)。


それから、頑張ってたのが
前田敦子ちゃん。


彼女は、トヨエツさんと年の差夫婦という
役だったのだけれど、
浮気者のトヨエツさんに浮気をさせないために、
彼のイチモツに、ある仕掛けを・・・。


そんな恐妻の役を、
照れる事なく、ぶりっ子でもなく、
面白おかしく演じておった。
AKBだけじゃない、と世間に知らしめるためには、
やっぱりそういった役も必要よね。
大物俳優に囲まれて、
奮闘していたと思う。


評価 ★★★☆☆

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