「のみとり侍」 [映画]
〔2018年/日本〕
越後長岡藩の藩士・小林寛之進(阿部寛)は、
和歌の会で、藩主・牧野備前守忠精(松重豊)の
機嫌を損ね、
「蚤とり」の仕事に就くよう、命じられてしまう。
「蚤とり」とは、
猫に付いた蚤を取るのが表向きの仕事だが、
実は、女性に性を売る稼業。
寛之進は、愛する妻・千鶴(寺島しのぶ)を亡くして以来、
女の方はご無沙汰だったが、
最初の客が、
千鶴にソックリな女・おみね(寺島しのぶ・二役)だったことから、
有頂天に。
しかし、「こと」が終わったあと、
彼はおみねから、
「この下手くそが!」
と罵られてしまう。
そうか、俺は下手くそだったのか・・・。
試写会で観た。
上映前に、出演者の皆様の舞台挨拶が
あったのだけれど、
※シネマカフェさんより
この豪華すぎる面々に、
身を乗り出してしまう。
阿部寛さんは、一度は肉眼で見てみたいと思っていた
俳優さんなので、
とても嬉しかったし、
風間杜夫さんも、トヨエツさんも、
松重豊さんも、斎藤工くんもみんな素敵だし、
寺島しのぶさんも、前田敦子ちゃんも、
とっても綺麗。
そして、何と言っても、
映画やテレビで見るのと同じかそれ以上に
存在感を感じたのが、大竹しのぶさん。
なんだろう、大竹さんって。
舞台に立っているのに、
隣の風間杜夫さんとお喋りしたり、
まるで子供のようで、
でも、だからといって常識がないとか、
そんなんじゃなくて、
大竹さんだからいい、みたいなものを持っている、
世界にたった一人の人だと感じた。
とにかくモテる、と聞いた事があるけれど、
分かる気がする。
彼女に直接会ったら、
男性はきっとその魅力に、
飲み込まれてしまうんじゃないだろうか。
映画は、といえば、
「のみとり侍」=「女性に奉仕する侍」
という事で、
阿部寛さんが体を張っていたけれど、
ちょっと、「見ていいのか?」という気持ちになる。
なにせ、阿部さんといえば、
「嫌い」という人にはほぼ会った事がないような、
国民的俳優というか、
今や、「国民の兄」みたいなイメージがあるでしょう。
そんな彼が、女性と交わるというのが、
ショックというか、見たくないというか(笑)。
斎藤工くんならともかく(笑)。
その斎藤くんは、
今回は、ストイックな寺子屋の先生という役で、
エロシーンはゼロ。
うーん、残念(笑)。
それから、頑張ってたのが
前田敦子ちゃん。
彼女は、トヨエツさんと年の差夫婦という
役だったのだけれど、
浮気者のトヨエツさんに浮気をさせないために、
彼のイチモツに、ある仕掛けを・・・。
そんな恐妻の役を、
照れる事なく、ぶりっ子でもなく、
面白おかしく演じておった。
AKBだけじゃない、と世間に知らしめるためには、
やっぱりそういった役も必要よね。
大物俳優に囲まれて、
奮闘していたと思う。
評価 ★★★☆☆