「となりの怪物くん」 [映画]
〔2018年/日本〕
勉強以外、全く興味のない高1の水谷雫(土屋太鳳)は、
入学式以来、学校に来ない
隣の席の吉田春(菅田将暉)に、
プリントを届けに、彼の家に行く。
すると、なぜか雫を気に入った春は、
一方的に彼女を「好き」といい、
2人はなんとなく一緒にいるようになる。
友達のいなかった、
春と雫だが、
周囲に次第に人が集まるようになり、
学校生活も、楽しいものに変化してゆく。
春は、なぜか、
従兄・満善(速水もこみち)の家で暮らしていて、
実家の事に触れられるのを、
極端に嫌がる。
しかし、ある出来事から、
雫は、
春の父親が大物政治家な事を知る・・・。
試写会で観た。
なんかもう、
全然期待していなかったのだけれど、
思っていたより、良かった。
やっぱり映画は、
観ず嫌いしては駄目ね。
ポスターから、
学校ものという事だけは
分かったし、
「怪物」というのが、
菅田将暉演じる春の事を指すのだろうとは、
想像が付いたけれど、
彼が「怪物」と呼ばれるほど、
凄い存在なのか、
どんな風に「怪物」なのか、
大げさなんじゃないかと、最初は思っていた。
そしたら、
やっぱり彼は怪物だった。
その変わり者っぷりが怪物級(笑)。
いや、これは悪い意味ではない。
とにかく、どこか変。なにか変。
でも、それが可愛くていい。
私が最高に好きなのが、
春と雫が恋人同士になってからの
安定感。
春は怪物だけど、
もう絶対絶対、
一度好きになった雫を裏切るような事はないだろうと
確信できるような、
その雰囲気。
何があっても、誰に何を言われても、
「だって俺、雫の事、好きだもん」
と言って憚らない、衒いの無さが最高。
それから、カッコいいのは、
起きているときの、
ほぼ全ての時間を
勉強に費やしている雫より、
なーんにもしていない春の方が
成績が良かった事。
まぁ、これは架空の話だけど、
現実に、
あんな男の子がいたら、
素敵な「怪物」だわ。
評価 ★★★☆☆