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「なみだ川」 [映画]

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〔1967年/日本〕


おしず(藤村志保)と、おたか(若柳菊)は、
病気の父に代わり、
それぞれ、長唄の師匠と仕立て仕事で
生計を立てている、
健気な姉妹。


姉妹には、家を出ている兄・栄二(戸浦六宏)がいるのだが、
この栄二、
時々、帰ってきては、
姉妹に金をせびる、最低の男。


そんな中、おたかに縁談が持ち上がる。
相手の友吉は、
おたかが以前から好きだった男。
しかし、おたかは、
栄二の存在を思い、
この縁談を断ってしまう。


おたかの幸せを阻むものは、
何人たりとも許さないという思いから、
おしずは小刀を買い・・・。





79分の短い映画だけれど、
侮れない面白さ。


このタイトルの印象から、
シリアスな悲恋物を想像していたけれど、
軽くコメディタッチで、
楽しめる。


藤村志保さんが可愛い。
藤村さんは、
何かコトがあると、
諺を言って、
例えようとするのだけれど、


「その使い方、間違ってない?」
ってのが殆どで(笑)、
妹にたしなめられる。


劇中に、
一体いくつ諺が出てきた事か、
もう一度観て、
書き出したいくらいだ(笑)。


そんな、ちょっとトンチンカンな所のある
藤村さんなだけに、
兄に金をせびられても断れず、
長唄の生徒である、安部徹に
金を借りにいくんだな。


するってぇと、
この安部が、何を言い出すか、
「金は貸すから、妾になれ」だと。
なんでまぁ、そんな風でしか、
女をモノにできないのかね。
損得抜きで、
女に惚れられてみろっつーの。


そんなこんな色々あるけど、
オチを書いちゃうと、
大団円のハッピーエンドよ。
だから、安心して観て大丈夫。


ただ、安部徹がどうなったのかだけ、
ハッキリしないまま終わるんだけど。


もし映画に続きがあるなら、
その後、安部徹がらみで、
すったもんだの揉め事に発展してるかもなぁ(笑)。


評価 ★★★★☆

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