「襲われた手術室」 [映画]
〔1960年/日本〕
質屋を襲い、店主を殺した3人組が、
警察に追われ、
大山外科医院に押し入ってきた。
3人組の1人は、
警察に撃たれ負傷しており、
医師の沼田に拳銃を突き付け、治療を命令する。
そこに、子供を抱えた母親が、
やって来た。
子供が腹痛で苦しんでいる。
診てやってほしいと。
腸捻転と診断した沼田は、
緊急手術をしないと子供の命が危ないと、
3人組を説得。
手術が始まるが・・・。
64分の短い映画ながら、
緊張感いっぱいで、
めちゃめちゃ面白い。
殆どの場面で、
BGMに軽快なジャズが流れ、
それが、
その緊張感に、
妙に合っていて、
大変に上手い作り。
質屋を襲った3人組が、
病院に立てこもるのだけれど、
一口にワルと言っても、
グラデーション、とでもいうのか、
殺しも厭わない冷酷な者と、
情を見せる者とで、
差がある事がよく分かる。
この映画の場合、
主犯格の男には、
多少の情があるけれど、
もう一人の男は、
笑いながら人を殺せるような、
怖ろしい面がある。
そんな彼らだから、
ラストはそうきたか、という感じ。
評価 ★★★☆☆