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「オンネリとアンネリのおうち」 [映画]

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〔2014年/フィンランド〕


オンネリ(アーヴァ・メリカント)と
アンネリ(リリャ・レフト)は、
仲良しの女の子。


オンネリは、9人兄弟の真ん中で、
アンネリは、パパとパパの恋人の3人暮らし。
どちらも、いなくなっても、
誰も気にする者はいない。


ある日、2人がバラ通りを歩いていると、
「正直者にあげます」と書かれた封筒を拾い、
お巡りさんに届ける。
お巡りさんが中身を確認すると、
大金が入っていたが、
2人は、光るシールじゃなくて、ガッカリ。


お巡りさんは、2人を正直者と認め、
そのお金をくれる。
2人は、それを元の場所に返そうとするが、
「バラの木夫人」と呼ばれるおばあさんが、
素敵な家を売りに出している事を知り、
買う事にする。


ご近所には、
気難しそうなおばさんや、
魔法使いの姉妹が住んでいて・・・。





原作は、フィンランドで長く愛されている、
マリヤッタ・クレンニエミの児童文学だそうだ。


可愛い。
全てが可愛い。


両親から、
決して愛されていないわけじゃないけど、
ちょっとほったらかしにされている、
2人の少女、
オンネリとアンネリが紡ぐ、
素敵な物語。


2人は、
「2人だけのお家があったらいいな」と
願っていたところに、
ひょんなことから、それを手に入れる。


それは、まるで誂えたように、
2人にピッタリのお家。
家具も、
調度品も、
サイズまでも。


隣のおばさんは、
ちょっと怖いけど、
それにはちゃんと理由があって、
その頑なだった心が、
氷が解けるようにほぐれていく様子もとってもいいし、


おばさんの家に入った泥棒にも、
気の毒な理由があって、
ラスト、それが解決するのもいい。


オンネリとアンネリは、
いつも、クスクス笑いながら、
大人たちのする事を見ていて、
ラストはみんなが幸せに。
観ているこちらも、
薔薇色の心になれる。


それにしても、
私も、
「正直者にあげます」
と書かれた封筒を拾いたいな・・・


・・・って、
こんないい映画を観て、
そんな事を考える私の心は、
すっかり汚れちまってるよ(笑)。


評価 ★★★★☆

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