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「性生活の知恵 第2部」 [映画]

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〔1960年/日本〕


吉川家では、現在、
主の政之と、その妻のくに江、
長男の洋一と、その妻の文子、
そして、三男の大学生・祐三が暮らしているが、


更に、そこに、
もうすぐ新婚旅行から帰ってくる、
次男の久夫と、その妻の敏江も
同居する事になっている。


更に更に、
嫁ぎ先から、
娘を連れて出戻ってきた長女・美佐子が加わり、
狭い家は、
飽和状態。


そんなこんなの日々の中、
ひょんなことから、
女たちの大喧嘩が始まり・・・。





懲りもせず、
謝国権センセー原作の、
「性生活の知恵」の第2弾。
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2022-12-15
金出してまで、観にいくなよって話だが(笑)。


前作は、
ハウツーものに近い感じだったのに対して、
こちらは、完全にドラマ仕立てで、
1より、ずっと面白い。


狭い家に、
9人の人間が
ひしめき合って暮らすって、
今の観ると、
有り得ないって感じだけど、


古い邦画を観ていると、
そういう家庭は意外と多く、
特に疑問にも思っていなさそう感じ。


1960年といえば、
大人たちは、全員戦争体験者で、
苦労が身に染みているので、
相互扶助の意識が高かったと聞くし、
住宅事情も悪く、
住めるところがあるだけマシという感覚だったのかもしれない。


それでも、
そこは謝国権センセー、
テーマは性の問題へ。


といっても、
エロシーンがあるわけでもなく、
ウブなネンネみたいな内容(笑)。


実はみんなが、
謝国権センセーの「性生活の知恵」を
密かに読んでいるというのが笑えるし、
親が子に、
勧めたりもしている。
よほど、頼りになる本だったらしい(笑)。


ところで、
謝国権センセーって、
何者なんだろう。


名前からすると、
中国のかたなのだろうか。


人々が性に対して奥手だった時代に、
ハウツー本を出すとは、
世の為だったのか、
商売上手なのか。
いずれにしても、どんな事でも、
最初にやった人というのは凄い。


評価 ★★★☆☆

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