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「性生活の知恵」 [映画]

seiseikatunochie1.jpg
〔1960年/日本〕


【第1話】
新聞記者の夫が、
1週間ぶりに帰宅してきた。


妻は色々期待する事があったが、
仕事で疲れ果てている夫は、
すぐに眠ってしまい・・・。



【第2話】
赤ちゃんが生まれたばかりの夫婦。
妻は子供の世話に追われるばかりで、
ゆっくり休める時間は皆無。

3時間おきに泣く子供に、
慢性的な寝不足の妻は・・・。



【第3話】
恋人同士の彼と彼女。
大磯に海水浴のデートに。


夜は、彼女の手料理でお食事。
その後、ソファーに倒れ込むが・・・。



【第4話】
妻があまりに自分の世話をしたがることに
辟易としている夫。


久し振りに妻が実家に帰った事が嬉しく、
のんびりしていると、妻が帰ってきて・・・。



【第5話】
仕事人間の夫が、
ある日、妻と若い男が親し気に歩いているのを見てしまう。


その夜、妻に問い質すが、
「あなたは仕事ばかり。
 このままでは本当に浮気をしてしまうかも」と言われ・・・。





私も名前だけは聞いた事がある、
謝国権センセーというかたが、
1960年に出版してミリオンセラーになったという、
「性生活の知恵」を基にした、
オムニバス映画。


今観ると、
あまりに他愛なくておかしい。
いまどき、高校生だって、
この映画に出てくる男女より、
恋愛や性の知識に長けているのではないか。


けれど、笑ってはいけないですね。
今と比べて、
情報が、極端に少ない時代、
そのような本を読む事でしか、
性を学べなかったのだろうし、
一般の書店で、
堂々と手に取れる、という事自体が、
とてもセンセーショナルだったのだろうと
想像する。


映画は、カップルに様々な問題が勃発し、
間違った方向に行こうとするのを、
ナレーターの松村達雄さんが、
正しい答えに導くという、
ハウツーな内容。


1960年頃はまだ、
男女共、
結婚前は性体験がないのが
当たり前みたいな感じだし、


何か揉め事があると、
男は、すぐ女を殴って解決だし、
現代においては、
全く役に立たない内容だけれど(笑)、
当時の人々の考えや生活が分かるのは面白い。


評価 ★★★☆☆

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コメント 14

mitu

生活の知恵なら興味あるけれど
性生活の知恵って余計なお世話って感じ(^^)/

by mitu (2022-12-15 16:10) 

扶侶夢

出演者で知っているのは松村達雄だけですね。ポスターに表示はしていないが当時としては18禁の成人映画なんでしょうか?
by 扶侶夢 (2022-12-15 18:20) 

青山実花

mituさん
コメントありがとうございます。

「性」が付くのと付かないのでは
大違いですね^^;

by 青山実花 (2022-12-15 18:30) 

青山実花

扶侶夢さん
コメントありがとうございます。

ご質問をいただき、調べてみましたら、
当時、成人映画指定だったようです。
大したシーンはないのですが^^;
そういう映画なので、
いわゆる大スターは
出ていないのでしょうか^^;
by 青山実花 (2022-12-15 18:32) 

わたし

1960年といったら、
わたしはまだ10歳ではないですか
でも謝国権先生というのは聞いた事があります。
かなりセンセーショナルな映画だったのではないでしょうか?
あの頃成人映画専門の劇場もありましたしね
その看板の前を子連れで通らないように、親たちは気を配っていたと思います。

by わたし (2022-12-15 19:28) 

kousaku

ハウツー的な映画なんですね、今ではこのような物を見なくても若い人達は結構お盛んではないですかね。
by kousaku (2022-12-16 22:17) 

拳客

・・・・昔ですね、出版社に勤めていた時に大正生まれの上司に「こんなのが出て来た。」そう言って体位の写真集と、古い官能小説を見せられた事があります。
昔は必要なものだったのかな?官能小説は昔の仮名遣いで内容は拙い物でしたよ。

by 拳客 (2022-12-17 11:19) 

tommy88

あのね、学べなかったのですよ。
想像と伝聞だけですからね。
まことしやかに流れる話に恐怖したり、もだえたり。
適切な時期というものはあるでしょうが、正しく教えることではあります。
心と体の不一致で、ただでさえ悶々とする男の子ですから。
お姉様に指導されるのもいいですが、それもまた不平等かと。

by tommy88 (2022-12-18 09:49) 

青山実花

わたしさん
コメントありがとうございます。

今観ると、他愛ない内容でも、
当時はセンセーショナルだったのでしょうね^^
日活ロマンポルノが出てくるのは、
この映画の10年以上あとですが、
1960年にも、成人指定があったのですね。
ほんと、子供さんには
ちょっと見せられませんね。

by 青山実花 (2022-12-18 18:36) 

青山実花

kousakuさん
コメントありがとうございます。

今は、ネットで何でも見られますものね。
変な世の中になったものです。

by 青山実花 (2022-12-18 18:36) 

青山実花

拳客さん
コメントありがとうございます。

昔は、お嫁に行く娘に、
母親が春画を見せた、
なんて話もありますね^^;

「チャタレー夫人」なども、
今読むと、どうってことないけれど、
当時は裁判にまでなったのですものね^^;

by 青山実花 (2022-12-18 18:36) 

青山実花

tommy88さん
コメントありがとうございます。

当時は間違った情報や
知識が氾濫していたのでしょうね。
もしかしたら、
謝国権センセーは、
そういうのを正すためにも、
教育は大事だと思ったのかもしれませんね。

by 青山実花 (2022-12-18 18:37) 

裏・市長

「性生活」!!!!!

このブログでそんなワードを目にするとは…。

もう一度書きます。

「性生活」!!!!!

大事なことなので、もう一度書いておきましょう。

「性生活」!!!!!

この映画はその生活必需品に関する
知恵をつけてくださるのですね。

それは浅知恵ですか?悪知恵ですか?
じゃりン子チエですか?

なんにしても、人間が生きて行く上で
大事な事、3大欲という言葉があります。

「食欲」
「購買欲」
「日光浴」

この3つのどれが欠けても人は皆、
ひとりでは生きて行けないものなのです。

これはかの有名な中村雅俊さんが、
シャブ中の息子に説教する時に唱えた
経典です。

残念ながら、私はもうこのトシですので、
すっかり枯れてしまいました。
この手の話題はまだまだお盛んな
青山実花さんにおまかせする事にいたしましょう…。
・・・やれやれ・・・。

by 裏・市長 (2022-12-29 03:58) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

しまった!!!!!

失敗した!!!!!

この映画のコメント欄は
閉じておこうと思っていたのに、

忘れてた!!!!!

このタイトルに反応してやって来る輩がいるのは

分かっていたのに!!!!!

あぁ、本当に失敗。


この映画は、
裏・市長さんが思っているような、
内容ではございません。

謝国権センセーが、
とてもとても丁寧に、
人の進む道を間違えないように
教えてくださる、
素晴らしい映画です。

確かに人間の三大欲

「右翼」
「左翼」
「岩盤浴」

があるのは、わたくしも認めますが、

この3つがなければ日本は成立しないのも
また事実。
この中から、どれが一番大切か、
お選びいただけたらと思います。

by 青山実花 (2023-01-04 19:35) 

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