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「風のある道」 [映画]

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〔1959年/日本〕


竹島家の三姉妹の次女・直子(芦川いづみ)は、
華道の家元・矢田光介(小高雄二)から
プロポーズを受けていたが、
どこか不安を覚えていた。


そんなある日、
直子は、
養護施設の教師をする
小林甚吉(葉山良二)と知り合い、
その高潔な性格に、
心惹かれる。


甚吉に会った直子の母・寿子は、
甚吉が持っていた、
時計を見て、顔色を変えた。
甚吉の父と、寿子は、
かつて恋人同士だったのだ。


光介は、直子を早く自分のものにするため、
婚約会見を開き、
その後、一緒にアメリカに行く計画を立て・・・。





結婚に悩む芦川いづみさんが美しい、
メロドラマであり、ファミリードラマでもある。


にしても、
いけ好かないわぁ、
矢田光介。


こやつは、
とにかく計算高く、
他人を見下している。


そして、花火大会の時、
芦川さんの妹・千加子の手を、
密かに握ったりするのだ。


昔の人って、
そんな事があっても、
女が我慢すれば、って感じだったのかなぁ。
もしも、今、
姉の婚約者がそんな事をしてきたら、
もっと問題になる気がするんだけど。


さらに、こやつは、
芦川さんの旅行先に現れて、
酒を飲ませ、
自分の部屋に無理矢理連れ込んで、
彼女を手籠めに。
最悪。


そんな男と一緒になったって、
幸せになれるとは思えず、
早く断っちゃいなよ、と思うけど、
昔の女は奥ゆかしい。
それに、強引とはいえ、
体の関係というのは、
今よりずっと重みがあるらしい。


なんとかして、
この男をぎゃふんと言わせたいわーと思っていたけど、
まぁ、それなりに満足なラスト。


評価 ★★★☆☆

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