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「エターナル」 [映画]

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〔2017年/韓国〕


大手証券会社の支店長・ジェフン(イ・ビョンホン)は、
幼い息子に英語を身に付けさせるため、
妻と息子だけをオーストラリアに行かせ、
自身は韓国で仕事に励んでいた。


しかし、会社が不良債権を出し倒産。
地位も収入も失ったジェフンは、
傷心のまま、
アポなしで、
オーストラリアの妻の家へ。


すると、
ガーーーーーン。
なんと妻が、
現地の白人と、
まるで夫婦のように親しくしているではないか。
息子もその男が実の父親のように
懐いている様子。


ジェフンは、
妻に声を掛ける事が出来ず、
家の周りをうろつくが・・・。





ど、どうした?
イ・ビョンホン。


2005年、
友人に誘われ、
仕方なく観に行った、
ビョンホン主演の「甘い人生」。


ところが、
ハードボイルドな、
カッチョいい演技に、
「意外といいな」と思い、
「韓国映画、観ず嫌いだったのかも」と思い直し、
以来、彼の作品はチェックしてきたのだけれど、
この映画の情けない事ったら。


勤めていた会社が潰れる。
それは仕方のないことだ。
自分の会社は絶対大丈夫なんて
言い切れる人は、この世にいない。


けれど、
別居している妻が、
白人男とイチャイチャしているのに、
声も掛けられず、
始まりから1/3は、
妻の家の周囲をグルグル歩いているような印象。


私の勝手なイメージだけど、
韓国のかたは、
激情型の性格の人が多くて、
そんなことになったら、
刃傷沙汰必至な気がするんだけど、
案外、そうでもないのか。


次の1/3は、
妻や、白人男の後を付けて回るビョンホン。
なんてまだるっこしい。
「てめーら! 何やっとんねん!」
と、殴りかかってもおかしくない状況だというのに(笑)。


いや、ビョンホンも、
どこか後ろめたい気持ちがあるのよね。
息子の語学のためとはいえ、
妻はオーストラリアに行くのは、
乗り気じゃなかった。
それを強引に行かせ、
自分は仕事に熱中していたのだから。


他にも、
不法滞在する、
韓国人の女の子などが絡んできて、
そうきたか、というラスト。


評価 ★★★☆☆

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「君を想い、バスに乗る」 [映画]

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〔2021年/イギリス〕


90歳のトム(ティモシー・スポール)は、
最愛の妻・メアリーを亡くし、
失意のどん底にいる。


トムは、高齢者用のフリーパスを使い、
路線バスを乗り継いで、
旅に出る事を決意する。


行先は、
メアリーとの恋が始まった場所、
「ランズエンド」。
自宅からは1,350キロも離れている。


かくして、トムは出発したが、
道中、
様々な出来事に遭遇し・・・。





90歳の老人・トムが、
妻との思い出の場所に向かって、
1,350キロの道のりを旅する物語なのだけれど、
地図で計測してみたら、
日本なら、直線距離で、
青森から鹿児島までという、大変な長さ。
90歳が、路線バスだけでそれを実行するとは、
いかに大変か、想像できる。


あぁ、面白いな、
と思ったのは、
このトムさん、
スマホというものを持っておらず、
っていうか、
その存在さえ知らないような感じで、
俗世間の喧騒とはかけ離れた、
我が道を行くという様子なところ。


途中、
良い事、悪い事、
それはもう、様々な事があり、
それでも、
なんとか乗り越えて、
目的地まで、
少しずつ、
歩を進めるのだけれど、


実は、そんな彼の事が、
ネットで拡散され、
みんなが彼を見守っている。


しかし、
トムさん自身は、
そんな事は露知らず、
目的地「ランズエンド」で大勢の人が詰めかけているのを見て、
きょとんとしているのが面白い。


映画の演出は、
動画拡散の場面は、
最小限に抑えられているので、
「ランズエンド」の場面では、
観客も、驚けるようになっている。


トムさんは、旅の途中で、
度々、メアリーとの愛の日々を思い出す。


楽しかった事、
辛かった事・・・


人には人の数だけ物語があり、
その人の人生においては、誰もが主人公・・・
私が90歳になったら、
どんな風に人生を振り返るのだろうと思ったり。


バスの中で、
最悪の酔っ払いが、
女性に絡み始め、
トムさんが、それを注意したら、
その酔っ払い、
今度はトムさんに矛先を向ける、という場面があった。


最初は、事の成り行きを黙って見ていた、
他の乗客たちだけど、
トムさんの勇気に触発され、
最後は、一致団結して、
「バスから降りろ!」
「そうだそうだ!」の大合唱。
酔っ払いは、降りるしかなかった。
(その動画は、全世界に拡散された(笑))


紳士の国、イギリスにも、
ああいう輩がいるんだなぁと思ったし、
トムさんや女性に怪我がなくて良かった。
みんなが嫌な思いをせずに暮らせたらいいのに。


評価 ★★★★☆

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23区内全駅制覇・葛西臨海公園駅 [23区内全駅制覇]

【23区内全駅制覇・各駅編】


第67回目の掲載は、
 ・JR京葉線
「葛西臨海公園駅」です。


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「葛西臨海公園駅」といえば、
「葛西臨海公園」ですね(笑)。


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駅の目の前すぐに、
公園の入り口です。


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広い公園を周る前に、
まずは、お腹を満たさねば(笑)、
という事で、
園内にあるレストラン「PARKLIFE」さんで腹ごしらえ。


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サーモンとアボカドのライスボウルと、
レモネードをいただきました。
ちなみに友人は、
マグロとアボカドのライスボウル。


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「鳥類園」に入ります。
こちらは、
野鳥をバードウォッチングできる場所です。
沢山の鳥たちを見ることができました。
ただ、私の撮影はスマホのみなので、
こんな風にしか撮れないのが残念(笑)。


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鴨さんの休憩は、
可愛く撮れました。


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海沿いを歩きます。
向こうに見える島は「東なぎさ島」。
鳥類保護のため、人は入れないようになっています。


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「葛西なぎさ橋」が見えてきました。


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橋を渡って「西なぎさ島」へ。
東京湾が見渡せます。


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糖分を補給してから、


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水族館へ。
クリスタルドームがとても綺麗。


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南アフリカのいそぎんちゃく。
毒々しくも美しい、
そのお姿に魅了されます。


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オーストラリアの魚たち。


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なんだか獰猛そうなお魚たち。
南米出身だったような。


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マグロが回遊しています。
黄色いテープが貼られているのは、
ガラスにぶつからないためだそうです。


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ペンギンの餌やりに遭遇しました。
食欲旺盛でなによりです。


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友人に、「観覧車に乗ろう」と言ったのですが、
「酔うから無理」と却下されました(笑)。
あーん。
いつかリベンジするぞ(笑)。





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※今まで行った駅のリンク集です。
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2010-09-22-13

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※以下に、このカテゴリーの1回目に書いた文章を
 貼り付けておきます。


2018年の4月から12月まで、
「23区内全駅制覇」というカテゴリーで、
 ↓
https://aomikamica.blog.so-net.ne.jp/2010-09-22-12
路線ごとに、駅名表示板を並べて、
掲載していたのですが、
次は「2周目」という事で、
今度は各駅の周辺を、もう少しゆっくり歩いてみたいと思います。


条件は特にないのですが、
駅周辺の雰囲気や建物を見たり、
それから、お食事かお茶ができればいいな、
と思っています。

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「息子の面影」 [映画]

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〔2020年/メキシコ〕


メキシコの田舎町で暮らすマグダレーナと、
未成年の息子・ヘスス。


ある日、ヘススは、
「親友のリゴと一緒にアメリカに行く」と言って、
旅立った。


2か月後。
ヘススから何の連絡もない事を不安に思ったマグダレーナは、
リゴの母親と共に、警察に行く。
しかし、あまりに行方不明者が多いため、
警察はマグダレーナたちの訴えにばかり構っていられず、
その代わりに、国境辺りで見つかった
多数の遺体の写真の中から息子を探せと言う。


すると、
リゴの惨殺死体と、ヘススのバッグが写った写真があった。
その状況から、
ヘススの生存は絶望的だったが、
マグダレーナは、
ヘススが生きていると信じ、探し始めた。


些細な手掛かりを頼りに、
ある村へ行く事にしたマグダレーナは、
途中で、
ヘススと似た年恰好の青年・ミゲルと出会い、
行動を共にするが・・・。





隣合った国同士でありながら、
アメリカとメキシコとでは、
まるで天国と地獄ほど違いがあるかのように描かれる映画は、
無数にある。


この映画は、
不法入国をする当事者でなく、
不法入国をすると言って出て行った、
息子・ヘススの身を案じる、
母親・マグダレーナの物語。


ヘススを探すマグダレーナに、
警察は言う。
「自分の意志で出ていったのだし、
 無事に出国できたのではないか」と。


けれど、マグダレーナは、
そうは思わない。
その根拠は、
「アメリカに入国できたなら、
 あの子は必ず連絡をしてくるはず」。


それは、息子の性格を知っている、
母親だけの勘のようなもの。


息子の親友の遺体の写真は見つかったけれど、
息子の写真は無かった。
きっと、息子はまだ出国はしておらず、
メキシコのどこかにいる。
探して連れ戻さねば。


その後は、
メキシコの、
無法地帯っぷりが、
これでもかと描かれ、
一体この国はどうなっているのかと、
空恐ろしいような場面、満載。


あれでは、
道を歩くことも、
バスに乗る事も、
いや、家に居ても危ないではないか。


まぁ、
「テスカトリポカ」を読んだばかりだし、
 ↓
https://aomikamica.blog.ss-blog.jp/2022-04-22
似た場面もあったりして、
メキシコの怖さは分かっているつもりだったけど、
それにしても。


ラストは想像を絶する。


評価 ★★★★☆

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詐欺に遭遇した話。 [できごと]

先日、とあるカフェに行った時の事です。


そこは、
優しいのママが、
お一人で経営されている、小さくて素敵なお店です。


その時、
お客さんは私一人で、
ママお手製の美味しいケーキを食べていましたら、
変な男がやって来ました。


ママが、「いらっしゃいませ」と言ったのですが、
どうも様子が変です。


その男、


「今、お宅の屋根を見たら壊れてますよ。
 昇らせていただけたら、写真を撮りますよ」


・・・って、


お-----い、
この男、絵に描いたような、典型的な詐欺師じゃん!


幸い、男は、私の座っている席から、
背を向けるように立ち、
ママと私が向かい合うような形になっていましたので、
私は、ママに、
「相手にしては駄目です!!」という風に手をブンブン振り、
顔も、そういう表情を作りました。


ママも、とても聡明なかたなので、


「屋根の修理は知り合いに頼んでいるから、大丈夫」と。


男が帰ったあと、
ママと盛り上がりました。


「あんなのを屋根に上げたりしたら、
 わざと壊して、写真を撮って、
 法外な額をふっかけられると聞きますね」とか、


「1万軒回って、1軒でも騙される人がいたら、
 御の字なのでしょうね」とか。


それにしても、ニュースで見た事はありますが、
本当に、あんな手垢の付いたような手を使う詐欺師が、
今時まだいるのですね。


聡明なママのこと、
私がいてもいなくても、同じ結果になっていたと思いますが、
とにかく、撃退できて良かったです。


そして、油断も隙もない、こんな世の中、
悲しいけれど、それも現実。
私も、気を付けたいと思っています。

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