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「顔役」 [映画]

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〔1971年/日本〕


刑事・立花良太(勝新太郎)は、
博打はする、
ストリップ小屋に行く、
会議には出ない、
など、
破天荒な男。


しかし、独自の捜査方法で、
刑事としての能力は一流。
だから、
多少の事は許されている。


立花は、
ある信用金庫の不正融資事件に
関心を持つ。


そこには、裏で、
暴力団・大淀組と入江組が絡み、
ついには、
拳銃乱射事件が起こってしまう・・・。





勝新太郎さんの、
初監督作品という事で、
観に行ったのだけれど、


すみません、
ちょっと私には合わなかったようです。


というのも、
ストーリーがどうの、というより、
映像が、
最初から最後まで、
これでもか、というくらいの、
アップの多用で、


言い方は悪いのだけれど、
映画のセオリーを知らない、
ど素人が撮ったような感じで。


いや、エラソーで申し訳ないです。
私だって、映画のど素人。
カメラがどうの、映像がどうの、
なんて、勉強したわけじゃなし、
知ったかぶった事は言えないのだけれど。


でも、何も知らないからこそ、
感じる違和感というのもあるわけで。


大きなスクリーンに、
脂ぎったオッサンたちの、
顔の毛穴が見えるような
アップの映像が、
ずっと続くって、
ちょっとした拷問よ(笑)。


さらには、
勝さんが、足の指の間に水虫の薬を塗る場面まで、
どアップって、
勘弁してくれって気持ちになるでしょう?(笑)。


それに、
そんなアップの多用のせいで、
全体像が掴みにくい。
例えば、部屋の中で、何が起きているのか、
他の出演者たちは、
どんな表情をしているのか、などが、
観たいのに、観られない。


ただ、ネットの評価を見ると、
その素人っぽいカメラワークを
面白いと評価されている方も多いようだ。


破天荒な勝新さんらしさ、
誰も真似できない、
これぞ勝新だ、と。


映画はストーリーが命の私には、
そういう風に考えられないのが残念。


評価 ★★☆☆☆

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