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「レイジング・ファイア」 [映画]

ragingfire.jpg
〔2021年/香港〕


香港警察のチョン警部(ドニー・イェン)は、
長年追い続けてきた、
ベトナムマフィアによる麻薬取引の情報を得、
現場に乗り込もうとするも、
直前に、チームから外されてしまう。


捜査チームが現場に行くと、
謎の5人の男たちが現れ、
警察とマフィアの両方を惨殺し、
麻薬を奪って逃走する。


チョンは、5人組のリーダーが、
かつてチョンを師のように慕っていた
部下のンゴウ(ニコラス・ツェー)だと気付く。


4年前、
ンゴウと、4人の元刑事たちは、
或る事件の裁判で、
理不尽に有罪にされ、
警察を追われた事に、
激しい恨みを抱いているのだ・・・。





ポスターにあるように、
ラスト15分の、
チョンとンゴウの死闘は、
大変な見応え。


いや、ラストだけでなく、
映画全般に渡って、
激しいアクションとバイオレンス、
そしてカースタントの連続。
スクリーンから目が離せない2時間。


さらに、
この手の映画にありがちな、
「アクションは凄いけど、人間の描き方はイマイチ」
というのではなく、
チョンとンゴウの、
過去の出来事による、
2人の確執も、
どちらの気持ちも理解でき、
ちょっと考えさせられる。


特に、ンゴウは、
現在は凶悪犯ではあるけれど、
4年前の出来事を考えると、
怒りたくなる気持ちも分からないではない。
彼は、あの出来事で、
人生を狂わされてしまった。


もちろん、だからと言って、
人を傷つけたり、
犯罪を犯すような行為は、
絶対にしてはいけないわけだけど。
それに彼は、
関係のない市民を巻き込む。
それだけは、
最低限、超えてはならない一線だと思う。


私がンゴウに肩入れするのは、
決して、
ンゴウを演じるニコラス・ツェーが、
イケメンだからではない(多分(笑))。


いや、だって、
カッコ良すぎるのよ、ニコラス・ツェー。
日本でこの映画をリメイクするとしたら、
ンゴウ役は、斎藤工くんにお願いしたい(笑)。


どーでもいい事だけど、
この広い地球には、
「ん」で始まる地名や人名や単語があるってのが、
面白い。
つまり、世界には、
日本語のしりとりが、
永遠に続けられる国があるって事なのね(笑)。


評価 ★★★★☆

nice!(103)  コメント(13) 
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コメント 13

拳客の奥様

絶対にイケメンだからでしょ(笑)
工藤工くんはアクション出来るのか?
by 拳客の奥様 (2022-01-29 17:25) 

yonta

見ごたえあるアクションに、
人間ドラマがプラスされたら、映画として最強じゃないですか。
アクションは手が込んでいるんだけども…
という作品だと、その時楽しく観られても、
少し経つと内容をすっかり忘れてしまったり(^^;

おもしろければ、どこかできっとリメイクされるでしょうし、
斎藤工くん版も夢ではないかもしれないですね♪
by yonta (2022-01-29 22:42) 

わたし

アクションだけでなく、人物像がしっかりと描かれた、香港映画興味あります。
ちなみに「ン」から始まる名前おもしろい(^-^)
どうでもいいことではありません(笑)
アフリカのどこかの現地語に、「ン」からはじまる発音がたくさんあった気がします。

by わたし (2022-01-30 08:04) 

お散歩爺

中国は映画もオリンピックも全てが凄い勢いで進化してますね。
近年はアクション映画もご無沙汰なので見たいです。
by お散歩爺 (2022-01-30 08:37) 

青山実花

拳客の奥様さん
コメントありがとうございます。

やっぱりイケメンだから、
肩入れしたくなるのでしょうか(笑)。
斎藤工くん、
アクションは、
もしできなくても、
CGとスタントマンさんでお願いします(笑)。
by 青山実花 (2022-01-30 17:49) 

青山実花

yontaさん
コメントありがとうございます。

本当に、アクションと人間ドラマ、
両方が良いと、見応えのある映画になりますよね^^
やっぱり人間が描けていた方が、
映画に厚みが出ますものね。

そういえば、香港映画「インファナル・アフェア」も、
ハリウッドで「ディパーテッド」にリメイクされ、
アカデミー賞を取りましたものね。
ハリウッド、そして、日本で、
リメイクしてほしいです。
もちろん日本版は斎藤工くんで^^

by 青山実花 (2022-01-30 18:00) 

青山実花

わたしさん
コメントありがとうございます。

香港映画は、面白い作品が多いですね。
警察やマフィアの物語は特にいいですね^^

私もアフリカのどこかの国では、
「ん」で始まる言葉が結構あると
聞いた事があります。
やっぱりしりとりはずっと続きますね^^

by 青山実花 (2022-01-30 18:00) 

青山実花

お散歩爺さん
コメントありがとうございます。

中国はもうすぐオリンピックですし、
国際社会に向けて、
アピールが大変そうですね^^;

この映画はとても面白かったので、
ぜひ観てほしいです^^
by 青山実花 (2022-01-30 18:05) 

青山実花

テスト
by 青山実花 (2022-01-30 18:07) 

裏・市長

ゲスト
by 裏・市長 (2022-04-02 20:14) 

裏・市長

・・・なんか、このポスタービジュアル、
懐かしさを感じるな…

90年代のストリートファイターが
流行った時代のような…
香港はブレないな!

今だにこんなアクション作品作ってるんやな。

日本なんかその点、ブレブレやからな。
昔、「忠臣蔵」が当たったからといって、
令和の現在も忠臣蔵なんか作ってないからな!

というよりも先日読んだ新聞記事によると、
もう日本では「忠臣蔵」クラスの映画は
作りたくても作れないそうだ。

セットも組めない、予算もない、
なにより、時代劇映えする重厚感のある役者がいない。
だから作れない。

これは日本の映画界にとって、すごく大きな問題。
過去に作れたものを今はもう作ることができない。

なのに、香港は今も変わらず同じ路線を
突き進んでいる…

どの職種にも言えるが、
日本は人を粗末にし過ぎる。

昔の映画職人の「技」をすべてCGや機械に
置き換えた結果が現状である。
日本映画界は自ら、映画と言う文化を捨てたのだ。
by 裏・市長 (2022-04-02 20:20) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

マスト。
by 青山実花 (2022-08-08 20:50) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

香港はいいんですわね。

なにせ、今の香港に住んでいる方のほとんどは、
中国から来られた人たち。

皆さま、
家族同士で、
紐で体を結び付け合い、
鮫に襲われる危険を冒して、
自由を求めて、
香港まで海を渡ってきたと聞いておりますわ。

そんな人たちだから、
ブレる、なんて言葉は、
辞書には載っていないのだと思われます。


その点、日本は駄目ですわね。

眠狂四郎だ、
机龍之介だ、
大石内蔵助だ、
裏市長助だ、と言っても、

今の若者には通じませんもの。

そんなんだから、
邪教に乗っ取られたりするのでしょうね。

わたくしはもう、
この国の全てが信じられませんわ。

by 青山実花 (2022-08-08 21:01) 

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