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「喜劇 金の実る樹に恋が咲く」 [映画]

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〔1961年/日本〕


岡山県で酪農をする鶴屋清左衛門(三井弘次)は、
「村のボスに高い種付け料を払うより、
 種牛を買った方がいい」という、
娘・三津子(倍賞千恵子)の意見に従い、
大阪の会社に山を売って、大金を作る。


大金を持ったまま、大阪から岡山に帰るのは怖い。
清左衛門は、白タクに乗る事にした。
運転手・五森信吉(三上真一郎)は、
大きなリュックを片時も手放さない清左衛門を見て、
中身は金だと察する。


また、途中で泊った旅館の芸者・駒子も、
清左衛門が大金を持っている事を知り、
彼の村に行くと言い出した。


岡山に帰り着いた清左衛門を迎えた三津子は、
信吉と、次第に親しくなってゆくが・・・。





岡山の酪農家のおじさんが、
山を売って、大金を得るという、
出だしのこの映画、


その、山の代金を、
現金でもらったと言うのが凄い。


とてつもなく大きなリュックに、
現金がぎっしり入っている。
そりゃあ、そんなものを持って電車に乗るのは、
怖いであろう(笑)。


けれど、白タクなら安心か、というと、
そうでもないと思う。
1961年頃って、
どんな大きな商取引でも、
現金の授受しかなかったんだろうか。
振り込みなどはないにしても、
小切手や手形はどうなんだろう。
まぁ、映画的な演出から、
現金にしたのかもしれないけど。


倍賞千恵子さんが、
とっても初々しい。
1961年がデビューだから、
まだ映画出演数本目の作品という事になる。


派手さはないけど、
真面目で、しっかり者という役は、
今の倍賞さんのイメージから
ずっと変わっていない。


さらに、この映画の倍賞さんは、
結構、情熱的。


父を送ってきた、白タクの運転手を好きになり、
彼が大阪に帰ろうとすると、
必死に追いかける。
それも、
自分に言い寄ってきている、
村のボスの息子に車を運転させて(笑)。


「金の実る樹」かぁ。
いいなぁ(笑)。


さらに「恋が咲く」?
すごい、一石二鳥な樹だわ。
そんな樹、どこかに売ってないかな(笑)。


評価 ★★★☆☆

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