「いのちの停車場」 [映画]
〔2021年/日本〕
都内のトンネルで大規模な爆発事故が起こり、
多数の怪我人が、救急救命センターに運ばれてくる。
医師の白石咲和子（吉永小百合）は、
必死に治療に当たるが、
そこへ、別の交通事故に遭った少女が搬送されてくる。
痛がる少女を見るに見かねた、
医師免許を持たない職員・野呂聖二（松坂桃李）は、
少女に治療のための点滴を打ってしまう・・・。
野呂の行為が問題視され、
咲和子は、その責任を取って、
病院を辞め、
故郷・金沢の「まほろば診療所」の在宅医師として、
再出発する。
「まほろば診療所」は、
院長の仙川徹（西田敏行）、
看護師の星野麻世（広瀬すず）、
そして、咲和子の3人態勢で、
主に、咲和子と麻世が、自宅療養している患者の家を、
一軒一軒訪問するのが主な仕事だ。
そこへ、
東京から、咲和子を追いかけてきた、
野呂が加わる。
4人は、様々な患者と接しながら、
命の重さと向き合ってゆく・・・。
試写会で観た。
吉永小百合さん演じる医師・咲和子が、
救急病院勤務から一転、
在宅医師として、
いのちと向き合う物語。
どこかのサイトに書いてあったけれど、
救命医が、「命を救う」仕事であるとするなら、
在宅医は、「命を送る」のが仕事。
というのも、
咲和子が診ている患者さんは全員が、
余命いくばくもない、
自宅で、
死を待つばかりの方たち。
咲和子の仕事は、
治療ではなく、
患者の一人一人の、
体と、そして心に寄り添い、
安らかな最期を迎えてもらえる事なのだ。
それは想像以上に辛い事だ。
患者さんが完治し、
笑顔で退院するという事がなく、
必ず最後は、死で終わるのが決定事項だから。
しかも、咲和子は、
年老いた父（田中泯）と暮らしている。
父は、コントロール不能の体の痛みに苦しみ、
自分を殺してほしいと叫び、
咲和子は悩む・・・。
吉永小百合さんと田中泯さんは、
同じ1945年生まれで、誕生日も3日違い。
そんな二人が親子を演じたわけだけれど、
違和感はなかった。
20歳も下の俳優と、
夫婦や、恋人役をするよりは、
ずっといい。
それから、あ！と思ったのが、
伊勢谷友介氏の出演。
彼が大麻で逮捕されたとき、
たしか、吉永小百合さんの映画に出演していて、
彼の出演場面をカットするか、否かと
ニュースになっていた事を思い出した。
勿体ないな。
高学歴、高身長、高収入、
イケメンで、運動神経抜群、
東京藝大に現役合格するほどの芸術の才能があり、
語学も堪能、
素敵な家に住み、
女にモテモテ。
あぁ、こんなパーフェクトな人生、
一体、何の不満があって、
大麻などに走ったのか。
いやいや、人には人それぞれの悩みがあり、
凡人の私などには分からない苦しみがあったんだろうけど・・・。
この映画の役も、
伊勢谷さんらしいキャラクターだった。
評価 ★★★☆☆
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珍しいですね、吉永小百合さんの映画久しく見ていないですね、吉永小百合さんとは同い年です。
by kousaku (2021-04-26 12:20)
在宅医療で死をまつなら、失敗しないので、の先生より、吉永小百合先生がいいです。
伊勢谷さん、あんなに恵まれた物ばかり持っている人が、なぜに道をふみはずす？または、三浦春馬さんのようにみずから命を絶つ？
何も素晴らしい物をもたない自分にとっては、永遠の疑問です。
by わたし (2021-04-26 17:46)
広瀬すずちゃんに看護されてみたいー（^∇^;）
by 英ちゃん (2021-04-27 02:07)
生物はみんな生まれたときから死に向かって生きている
泣きながら生まれてきて 最期は笑って死ねたら最高ですね
痛みに苦しむのは嫌だな、周りの人も本人以上に苦しいでしょうし
ピンピンコロリと逝きたいものです(*´з`)
by mitu (2021-04-27 07:38)
このストーリーだと映画になりそうですね。
診療所なら頼る人々が多いので助かる人が多いでしょう。
by 旅爺さん (2021-04-27 08:44)
本当に パーフェクトでも・・
心は 満たされなかったんでしょうね・・・
もっと もっと 求めちゃうんでしょうかね・・
諦めが肝心ですが 金があると 何でも出来ちゃいますね
by もーもー (2021-04-27 09:00)
大麻に走ると言いますが、ご本人は走った感触はないと思います。
医療大麻もありますし、私の中学時代の親友は末期癌でホスピス。
還暦を迎える前に激痛に悶々としモルヒネ漬けで消えていきました。
もし彼が奇跡的に寛解したら、薬中になっていたと思います。
苦痛を回避する、そこに快感が伴えば脳が記憶します。
煙草にしろ大麻にしろ、いつでも辞められる、と思います。
だからちょっとずつ深淵に至り、抜けきれなくなってしまいます。
歩みはノロくとも確実に依存していくのだと思います。
人間を辞めちゃった知人は一人だけですが、悲惨でした。
もし私も伊勢谷クン並みにモテまくってしまったら、次の快感！
手を出しちゃうのかもしれませんが、きっと妻に止められる。
小心者で良かったと思うのでした。
ちなみに前述のホスピスでは、不思議な笑顔が満ちていました。
あと少しで死んでいく人間を相手に、不思議な笑顔がありました。
さすがに亡くなった時には、笑顔はありませんが。
それでもあの病院にある笑顔って、生きているってことだと思うの。
そんなことを今、考えました。
by tommy88 (2021-04-28 14:16)
kousakuさん
コメントありがとうございます。
吉永小百合さんと同い年だなんて、
リアルタイムで沢山の映画を観られているのでしょうね。
羨ましいです＾＾
by 青山実花 (2021-05-09 20:35)
わたしさん
コメントありがとうございます。
私も、手術して治る病気なら、
財前先生にお願いしたいですが、
在宅なら吉永小百合先生がいいです＾＾
伊勢谷さん、
釈放されて出てきた時、
弁護士さんかと思うくらいカッコ良かったですね。
私には羨ましいような人生なのですが・・・。
by 青山実花 (2021-05-09 20:35)
英ちゃんさん
コメントありがとうございます。
広瀬すずさん、
可愛いし、綺麗だと思います＾＾
by 青山実花 (2021-05-09 20:35)
mituさん
コメントありがとうございます。
人間に「絶対」があるとするなら、
死ぬことだけ、と言いますね。
死に方を選べるなら、
ころりと、眠るように逝けたらいいのに。
今はただ、悔いのないように、
元気で頑張りましょうね＾＾
by 青山実花 (2021-05-09 20:36)
旅爺さんさん
コメントありがとうございます。
余命宣告されている方でも、
吉永小百合さんのようなお医者様なら、
救われるでしょうね。
by 青山実花 (2021-05-09 20:36)
もーもーさん
コメントありがとうございます。
パーフェクトすぎて、
普通の人なら当たり前の挫折も、
許せない気持ちになるのかもしれませんね。
by 青山実花 (2021-05-09 20:36)
tommy88さん
コメントありがとうございます。
伊勢谷さんほど、全てにパーフェクトな方だと、
薬物も、
「いつでもやめられる」という自信のようなものが、
他の人より強かったのかもしれませんね。
余命を宣告されて、
一時はパニックになっても、
達観してしまうと、
笑顔になるのかもしれませんね。
私も、その時は取り乱すことだけはするまいと
心に決めています。
どうなるかは分かりませんが。
by 青山実花 (2021-05-09 20:36)
いえ、違います。
伊勢谷さんほど、全てにパーフェクトな方だと、
薬物も「絶対に見つからない」
「オレを売るヤツなどいない」という
裏付けのない自信のようなものが、
他の人よりかなり強かったのです。
だから、クスリをやった事に対する罪悪感など、
微塵もありません。
あの出所してくるときの堂々とした態度を見れば、
わかるでしょう。
あれほど自信満々に警察署を出て来る男はいませんよ。
後ろの警察官が犯人に見えました。
彼の反省点はただひとつ。
オレを売ったヤツは許さない。
おとしまえはつけてやる。
まずは若作りの過ぎる小百合、
貴様の血はなに色だぁぁぁ～～～～～っ！！！。
by 裏・市長 (2021-05-14 00:52)
裏・市長さん
コメントありがとうございます。
お、さすがは裏・市長さんですね。
大和高田市では、
裏・市長さんが歩くだけで、
伊勢谷友介に間違えられてサインを求められるくらい
ソックリだと言われているそうですね。
いつも色紙には、
「いせやゆーすけ」と平仮名で書かれるのだとか。
だから、大麻をした伊勢谷さんの気持ちを
そこまで代弁できるのですね。
つまりそれは、
「ブログのコメント欄に嫌がらせを書いても、
俺を売るやつなどいない」
「どんなにセクハラしても、青山実花は許してくれる」
という根拠のない自信なのでしょうか。
吉永小百合さんは若作りですが、
伊勢谷と夫婦役でなかっただけ、
今までよりは、少しはマシな作品と言えるのではないでしょうか。
by 青山実花 (2021-06-27 20:38)