「43年後のアイ・ラヴ・ユー」 [映画]

〔2019年/アメリカ・スペイン〕
元演劇評論家のクロード(ブルース・ダーン)は、
老後生活を楽しんでいる70歳。
妻は数年前に亡くなっている。
ある日、クロードは、
結婚前に深く愛し合っていた、
人気舞台女優のリリィ(カロリーヌ・シロル)が、
アルツハイマー型認知症で、
現在、施設に入っている事をニュースで知る。
もう一度リリィに会いたい、
過去を思い出してほしいと考えたクロードは、
彼女の入る施設に、
自分もアルツハイマーのフリをして、
入所することに成功。
毎日、リリィと接しては、
様々なアプローチをするクロードだったが、
彼女はもう、
彼を見ても、何も感じない。
クロードは、
高校生の孫娘に事実を打ち明け、
ある作戦を決行することに・・・。
試写会で観た。
ラスト20分、
泣きました。
切なく、美しく、
自然に涙が溢れてきました。
物語全体は、
コミカルで、お気楽。
しかも、89分と短いので、
大きなトラブルもなく、
お話がどんどん進む。
こんな新コロな状況の中では、
映画は短い方がいいかも、と思っていたところだったので、
この作品は、
まさにうってつけというわけで。
一般的によく聞く話としては、
年を重ねられたかたが、
自分の年齢を認められず、
周囲が困り果てる、というのが多いような気がするけど、
この映画はその逆。
なにせ、主人公のクロードさん、
全くボケていないのに、
わざわざアルツハイマーのフリをして、
施設に入るというのだから、面白い。
そこには、かつての恋人・リリィがいる。
彼女の事をとても好きだったけど、
事情があって、一緒になる事はできなかった。
亡くなった妻を愛してはいたし、
娘も、孫も、とても大切だけど、
やはりリリィは特別な存在。
実際、そういう事ってあるのでしょうね。
誰もが、生涯で愛した、たった一人の人と結婚できれば、
それがベストなのだろうけど、
意外とそうでない人も多い、という話も聞く。
逆に、
深く愛し合ったつもりで結婚しても、
離婚してしまう場合もあるわけだし、
それも人生、これも人生。
ブルース・ダーンの、
お爺ちゃんっぷりは、
魅力的で、知的で、とてもチャーミング。
そして、
カロリーヌ・シロルも、
認知症ながら、
品格を保つ、
美しいお婆さんだった。
評価 ★★★★☆
ブルース・ダーンは大好きなので是非拝見したいものです。
御存命なのが嬉しいです。
by Labyrinth (2021-01-11 17:02)
今年もお邪魔します。
だんだん他人事でない年齢になってきて
この手の話題は身近です。
ややこういう経験はありますね、確かに。
面白そう。
by sigedonn (2021-01-11 17:14)
昔々お爺ちゃんとお婆ちゃんがいました。
さて、
最近、初恋の女性が夢に出てきます。
朝、起きてすぐには後ろめたい気持ちになっています。
さて、
同じ状況でそこまで頑張る気力があれば、人生バラ色です。
なぜか、自分の中に正義警察がいて、取り締まっています。
物凄く見たい映画、早くWOWOWに来てください。
by tommy88 (2021-01-12 08:05)
私も涙ぐむだろうと思う映画です
見てみたいです。
by きよたん (2021-01-12 10:13)
Labyrinthさん
コメントありがとうございます。
ブルース・ダーンさん、素敵ですね^^
実年齢は80歳を超えていますが、
映画では70歳を演じておられました。
違和感なかったです^^
by 青山実花 (2021-01-13 10:42)
sigedonnさん
コメントありがとうございます。
こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。
やはり、人生には、
色々な事がありますよね。
沢山の経験が人を豊かにするのですね。
by 青山実花 (2021-01-13 10:42)
tommy88さん
コメントありがとうございます。
夢に女性が出てきたって、
全く後ろめたい気持ちになる事はないと思います^^
人の心は自由ですので。
ぜひご覧になってくださいね。
by 青山実花 (2021-01-13 10:43)
きよたさんさん
コメントありがとうございます。
こういった映画は、
様々な思いが去来しますね。
ぜひぜひご覧になってほしいです。
by 青山実花 (2021-01-13 10:43)
自分もアルツハイマーのフリをして入所する。
…いい話や。
別に下心があるわけじゃない。
どうこうして、こましてやろうと
考えている訳じゃない。
ただ、自分の事を思い出してもらいたい。
あの時の笑顔が見たいだけなんだ。
ところで新年あけましておめでとうございます。
ですので、青山実花さんも安心してボケてください。
きっとボクは高齢者施設だろうと、
女子更衣室だろうと潜入してみせますよ!。
そしてブラブラしたのを見せてあげます。
きっと驚きで我に返ると思います。そこが狙いです。
これをフランスの医学用語で、
ショック療法パート2と言います。
ところで新年もあけたのですが、
そろそろおめでたいとは思いませんか?。
by 裏・市長 (2021-01-16 22:58)
裏・市長さん
コメントありがとうございます。
わたくし、今回の裏・市長さんのコメントには、
とても驚かされました。
いつもの嫌がらせパターンからいくと、
「この爺さんのせいで、本当にアルツの人が入所できない!」
「爺さんのくせに、色ボケしやがって、馬子か!」
などと書かれると思い、
覚悟していたんですの。
それが「いい話」とは。
どうなさったんですか?
何か良い事でもあったのですか?
急に丸くなったのですか?
年を取ったんですか?
それとも、
新手の嫌がらせですか?
・・・と思ったら、最後はセクハラですか。
裏・市長さんを見直しかけた、わたくしが間違っておりました。
by 青山実花 (2021-01-19 21:55)