「マルサの女」 [映画]
〔1987年/日本〕
板倉亮子(宮本信子)は、
やり手の税務署調査員。
ある日、亮子は、
ラブホテルのオーナー・権藤(山崎努)が、
所得隠しをしているのではないかと、
調査を始める。
しかし、権藤は抜け目ない男で、
中々証拠が掴めない。
そんな中、亮子は、
国税局査察部・通称「マルサ」に抜擢された。
彼女は「マルサ」の立場で、
権藤と対峙する事に・・・。
なるほど、
所得隠しとは、こうやってするのか、と、
興味深く観る。
色んな所に、
色んな物を隠すものだなぁ、
現金やら、
印鑑やら、
書類やら。
そして、それを家探しして見つける、
国税局の職員さんたちも凄いものだ。
隠す者と、
見つける者。
これはもう、永遠にいたちごっこなのでしょうね。
宮本信子さんの、
敏腕税務署調査員っぷりがいい。
決して強引ではなく、
どちらかといえば、
地味な感じなのに、
その勘は鋭く、
不正を見抜く。
私も会社で、
多少お金に関わる部署にいるのだけれど、
宮本さんのような調査員さんが
突然来られて、
矢継ぎ早に質問されたら、
絶対不正はないと言い切れるとしても、
緊張して、しどろもどろになってしまいそうだ(笑)。
以下は聞いた話なのだけれど、
脱税などがバレるきっかけは、
密告がかなりの割合を占めているのだとか。
元の社員が、
経営者に何らかの恨みを持ったり、
経営者に捨てられた元愛人が、
腹いせに告発したりとか、って。
この映画の、
山崎努さんの不正がハッキリばれたのも、
きっかけは、そんな感じ。
やっぱり、会社を経営する人ってのは、
人を大切にしないとね、って、
それ以前に、不正をしない事が
一番なんだけど(笑)。
評価 ★★★☆☆
悪い事すれば大体わかると思いますよ。
飲食店であれば、割りばし数で売り上げが想像できるとか・・
数字って生き物ですからバレますね。
by 拳客 (2020-05-25 19:32)
この映画も、観てはいませんが、話題になったので、知っています。
「マルサ」というような、〈その道特有の隠語〉の存在を初めて知り、他に「マルボウ」とか「マルユウ」とか、次々と知り、面白いと思ったものです。
やはり、伊丹十三監督は、邦画では「話題作」を、よく出しましたね。
by ソレイユ (2020-05-25 23:49)
いいな、隠すほどお金があって(゚□゚)
てゆーか、隠してマルサに見つかって追徴課税されるんだったらまともに税金を納めた方がいいよね。
by 英ちゃん (2020-05-26 01:11)
宮本信子さん、美人とはいいがたいですが独特の演技でしたね。
青山様の今回のブログ、意外でした。もっと辛口かなとおもったのですが。
by ヤマカゼ (2020-05-26 06:54)
わたしが勤めていた会社は実際にマルサにあってるんです(笑)
ほんとにある日突然きたww
社長たち幹部は自宅でその日は身柄拘束されていたよー
数時間経過したとき他のフロアから「ブツがでました!」って声が響いたのよ。
調査が終わる頃には、調査員の人と雑談して和やかに過ごしたわたしです^m^
by リュカ (2020-05-26 09:44)
この映画に出てくる、桜金造さん^^
小山遊園地~~♪♪実花さん知ってる?
by 拳客の奥様 (2020-05-26 11:21)
宮本信子サマって、地味な女優の華を感じたことなかったけど、この映画のバストトップにキャアでした。監督としてより、夫の愛を感じました~。現在の資生堂プレオールのCMは見事な女優オーラですもんね!
by Ginger (2020-05-26 15:52)
拳客さん
コメントありがとうございます。
いくら誤魔化しているつもりでも、
プロがみたら一目瞭然なのでしょうね。
by 青山実花 (2020-05-28 08:25)
ソレイユさん
コメントありがとうございます。
私も、伊丹十三さんがいなかったら、
「マルサ」なんて言葉は、一生知らなかったように思います。
伊丹十三さんは、
タブーにも果敢に切り込んでいったようですね。
by 青山実花 (2020-05-28 08:25)
英ちゃんさん
コメントありがとうございます。
私も、あとでバレて逮捕なんかされるくらいなら、
普通に税金を払った方がいいと思います。
税金が高いという事は、
それだけ稼ぎも大きいという事ですし^^;
by 青山実花 (2020-05-28 08:25)
ヤマカゼさん
コメントありがとうございます。
宮本信子さん、個性派女優さんですね。
いえいえ、
マルサに辛口なんて、とんでもないです(笑)。
by 青山実花 (2020-05-28 08:26)
リュカさん
コメントありがとうございます。
えーーー!
羨ましいーーー!!
そんな映画みたいな体験をされたなんて、
ミーハーな私には、
一生の語り草になりますよ^^;
そう、結局、脱税しているのは会社で、
従業員さんは関係ないので、
和やかに見守るしかないのですよね^^;
by 青山実花 (2020-05-28 08:26)
拳客の奥様さん
コメントありがとうございます。
小山遊園地の桜金造さんは知っています。
小山遊園地って、今はないのですね。
by 青山実花 (2020-05-28 08:27)
Gingerさん
コメントありがとうございます。
自分の妻を主演に映画を撮るって、
よほどの深い愛情がなければ
できないことなのでしょうね^^
私も、大人の七難、隠したいです^^;
by 青山実花 (2020-05-28 08:27)
もう、伊丹十三監督自身が
税金をなんとか節約したくて仕方なかったんだろうな。
そうとしか思えない。
正直、宮本信子さんという女優は
ヨソではそれほど目立ったご活躍はされていない。
しかし伊丹監督は自作の主演に使い続けた。
そらぁ、ギャラを支払っても結局、
自分の財布に入れてるようなモンだからな。
映画自体が当たったため、自然と宮本信子という
女優も知れ渡り、現座に至る地位を築いたと思われる。
これが、当時の市原悦子さんでも
映画はヒットしたと思われる。
とにかく当時の風が伊丹十三監督に吹いたのだ。
勢いのついた人間はとめられない。
もう、毎日自宅で味の素マヨネーズを
チューブごとオハーでマヨチュチュなのである!。
by 裏・市長 (2020-05-31 20:58)
裏・市長さん
コメントありがとうございます。
本当に裏・市長さんたら、
あなたは、愛よりお金、の方なのね。
伊丹監督は、
宮本信子さんを心から愛していたのよ。
どーしても、ご自身の映画のヒロインは、
宮本さんじゃなくちゃ嫌だったのよ。
決して、お金を浮かせよう、なんて、
さもしい根性じゃないのよ。
市原悦子さんなんて、ただの家政婦、
そんな人を、主役になんかするわけないじゃありませんか。
市原悦子さんの代表作なんて、
せいぜい「空想家族」くらいのものなのですよ。
伊丹監督が人気だったは分かりましたが、
「オハーでマヨチュチュ」とは言っていなかったと思います。
だって、当時はまだSMAPは結成されていなかったんですもの。
by 青山実花 (2020-06-06 19:33)