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「人生万歳!」 [映画]

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〔2009年/アメリカ〕


かつてノーベル賞候補といわれ、
順風満帆の人生をおくってきたボリスも
今は落ちぶれ、
偏屈で冴えない中年のおっさんに成り下がっている。


そんなある日、彼は、
南部から家出してきた若い女・メロディを拾い、
数日間、泊めてやることに。


親子ほども年齢が違い、
生き方も、考え方も、知性も、教養も、
全てが違うボリスとメロディだったが、
なぜか、結婚してしまう。


1年後。
幸せな結婚生活を送っている2人のアパートに、
突然メロディの母親が訪ねてきた。
まさか娘が、
こんな年の離れたおっさんと結婚しているとは
想像もしていなかった母親は、
ボリスを紹介された途端、
気絶してしまい・・・。





映画には、
様々なジャンルがあり、
好みも人それぞれ。


アクション、SF、ラブロマンス、
ドラマ、サスペンス、ミュージカル、戦争、
コメディ、ホラー、アニメ、などなど。


ただ、私はなんだか、
上記のようなジャンルの他に、
特別枠で、「ウディ・アレン」というのを
入れたくなってしまう。


それくらい、アレン監督の映画は別格というか、
他のどの映画にも当てはまらない、
何か別物、という感じがする。


この映画も、
やっぱりアレン監督らしい、
軽妙で、シニカルで、
それでいて、
タイトル通り、
「人生万歳!」な作品。


なにせもう、
登場人物たちが、
最初に出てきた時とは、
キャラが変わっていって、
新しい自分を見つけて、
人生の方向転換を図る。


その流れが、
「えぇ!?そうくるか」って感じで、
笑える。


人って、
「自分は○○な人間だ」と、
何となく、自分自身を決め付けて
生きているような気がするけど、
案外それって、
出会う人や、環境で変わってしまうものなのかもしれない、
と、そんな風に思えてくる。


しかも、それは年齢に関係なく、
誰にでも起こり得るような。


この幸せな映画を観ると、
こちらまで幸せな気持ちになれる。


評価 ★★★★☆

nice!(157)  コメント(8) 
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コメント 8

きよたん

そうですね
ウディ・アレンってシニカルでユーモラス
独特の感性ですよね
共感できると同時に可笑しくって。
by きよたん (2020-03-19 17:18) 

よーちゃん

偏屈で冴えない中年のおっさんの私ですが、
どっかから若い女性が家出してきてくれないかな~( ̄▽ ̄)
by よーちゃん (2020-03-20 08:15) 

Ginger

そう思います!人は常に成長するいきものだと思っているので、きっといつだって新たな自分に出逢えるような♪
by Ginger (2020-03-20 13:57) 

青山実花

きよたんさん
コメントありがとうございます。

アレンの映画は、
大人が楽しめるのでいいですね。
観る年齢や立場で、
感想が変わってくるのも、面白いです^^
by 青山実花 (2020-03-21 10:07) 

青山実花

よーちゃんさん
コメントありがとうございます。

そのような女性に巡り会えたら、
ブログには書かなくてもいいですから、
私にはこっそり教えてくださいね(笑)。
by 青山実花 (2020-03-21 10:08) 

青山実花

Gingerさん
コメントありがとうございます。

人間、死ぬまで成長と変化ですね^^
今日にも、明日にも、
新しい自分に出会えるかもしれません^^
by 青山実花 (2020-03-21 10:09) 

裏・市長

えぇっ!、
あの「続編には全然期待していない」とか、
「続編は勢いで観ないと、観る気が失せそう」など、
辛口な映画批評でいつ業界人に背後から刺されても
不思議じゃない青山実花さんが★4つ!!。

こりゃあ見なくちゃ!。

…すいません、少しはボクに気遣って、
ガマゾンプライムで特典に入ってて、
しかも日本語吹き替えになってる中から
選んでもらえませんでしょうか…。

贅沢言って悪いんですけど…。

という訳で…見てません!。

という訳で本日はコメントが出来ません。

ほら、ボクって根が真面目でしょう?。
見てもいない映画について語るなんて…、
タマにしか出来ないんです。

あらすじを2行読んだだけで、
もう、見たように語れます。

関西ではそれを秘技・浜村淳の術と呼びます。
ありがとう。
by 裏・市長 (2020-03-22 05:41) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます。

えーー!
今日という今日は、
心底ビックリいたしました。

あの、映画通と呼ばれ、
古今東西、ありとあらゆる映画を観ておられ、
ご自身も映画ブログを運営されているという
裏・市長さんが、
アマゾンプライムなどを頼りにしておられるとは。

アマゾンプライムで観られる映画など、
言ってしまえば、
映画としては普通。
珍しい作品でもなければ、
貴重な作品でもない。
誰もが観られる映画ではありませんか。

裏・市長さんのような通ともなると、
アマゾンなどは、「けっ」ってなもんで、
他では絶対観られない映画、
たとえば、
「死にゆく妻との旅路」などを観ておられるのかと
思っておりました。

え?あれも、アマゾンにありました?
おかしいですわね、
上映権付きDVDが出ているだけかと思っておりましたのに。

by 青山実花 (2020-03-27 18:32) 

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