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「劇場版 エースをねらえ!」 [映画]

acewonerae.jpg
〔1979年/日本〕


岡ひろみ、県立西高校の1年生。
彼女は、テニス部の3年生・竜崎麗香(通称・お蝶夫人)に憧れ、
軽い気持ちでテニス部に入る。


西高は、テニスの強豪校として名を馳せており、
麗香をはじめとして、
部員、特に3年生は実力者揃い。
そして、そんなある日、
テニス部に、かつての名プレーヤー・宗方仁が
コーチとして就任する。


宗方は、部員全員のプレイをビデオ撮影し、
それを見ていたが、
ひろみの映像を見た時、
ハッとして、何度も見直した。


宗方は、地区大会のメンバー5人を発表。
なんと、その中に、ひろみが入っていた。
そのせいで、3年生の実力者・音羽京子が選に漏れてしまう。
部員たちの反発は当然凄まじく、
お蝶夫人も宗方に抗議するが、
宗方は、意に介さない・・・。





「エースをねらえ!」は、
タイトルと、テニスがテーマだという事と、
登場人物の、岡ひろみとお蝶夫人の2人の名前しか知らず、
さらに、アニメ映画全般を、殆ど観た事がない私が、
「大傑作」と言われている本作を
観ていいものなのだろうかと、
少し迷った。


何も感じる事ができなかったらどうしようと、
ちょっと不安な気持ちで、
ビデオをデッキにセットしたけれど、
これが、なかなか面白かった。


まず、物語が大変に分かりやすい。
「エースをねらえ!」初心者でも、すぐに入っていける。
88分という短い上映時間なので、
無駄がなく、話がどんどん進む。
だからといって端折ってるという感じもなく、
物足りなさは全くない。


岡ひろみという、
平凡な高校1年生が、
テニスの地区大会の選抜メンバーとなった事への戸惑い、
周囲の反発、
厳しい特訓ゆえの挫折、
そして立ち直る心・・・
全てに共感できる。


ひろみが、ある理由で、宗方へ電話をかける場面が
2度ある。
1本の映画で、同じ場面が2度あるのは駄目だと、
個人的には思っているのだけれど、
この映画に限っては、2度目が必要不可欠。
ひろみの成長を表す場面として、素晴らしかった。


宗方が、
母とひろみを重ね合わせて考える場面に
考えさせられる。
母親と息子の間には、
切っても切れない絆があるといつも思う。
宗方のラストのセリフに涙。


ひろみがどんな立場になっても、
絶対に支えてくれる、
親友・マキの存在もめっちゃ大きい。
マキがいなかったら、ひろみはどうなっていたのか。
感謝してもしきれない。


ひろみとマキが、2人で映画に行く場面に
笑った。
なんと2人が観ているのは、
インターミッションまである、
めっちゃ長そうなコテコテの戦争映画。
女子高生がなぜそんな作品を選ぶ?って(笑)。


それから、すみません、
私の性格上、
ちょっとだけ茶化させて。
(誰に頼んでるんだか(笑))


竜崎麗香って名前が凄いよね(笑)。
主人公が岡ひろみという、
サッパリした名前なのと対照的に。
名は体を表すの諺通り、
見た目も、性格も、
2人にピッタリのネーミングだと思う(笑)。


しかも、高校生なのに、
あだ名が「お蝶夫人」て。
夫人よ、夫人(笑)。
ご本人は、そう呼ばれる自分の事をどう思っているのかしら。
原作ではそこに触れているのだろうか。


そのお蝶夫人、
どうやら超大金持ちらしく、
庭に噴水があるような大豪邸に住んでいる。
なのに通っている高校が、公立高校というのが、
面白い。


あれだけの金持ちなら、
K応か、A山学院 G習院、もしくはS城あたりに
小学校から入学しそうな気がするけど(笑)。
(あくまでも、東京近郊在住という場合ですが)


いや、しかし、
その件だけは、茶化してはいけないね。
もしかしたら彼女の親は、
色々な生徒のいる公立の学校で、
子供を逞しく育てる方針なのかもしれないし、
大学もエスカレーター式でなく、
一般受験で入りなさい、という考えなのかもしれない。
私もそういう考えって嫌いじゃないし。


そういった細かい事は、
原作を読めば分かるのだろうか。
今度読んでみよう。


評価 ★★★★☆

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コメント 24

にゃごにゃご

TV(再放送かな?)で観てました。
TV版のOP曲とED曲、好きだったりします。
♪コートで~は~ 誰で~も ひと~りひとりきり~♪
by にゃごにゃご (2016-10-02 12:22) 

don

青山さん、こんにちは~
お蝶夫人ときくと、いつもブルースリーを思いだします。
「アチョー」
by don (2016-10-02 16:14) 

向日葵

そっか~~!!
全然気が付かなかった!!

お蝶夫人が通っているのが普通の公立高校ー???(爆)

お話の都合上かな?
たぶん「・・だね。。」
by 向日葵 (2016-10-02 16:26) 

mitu

たしかに、17、18歳でお蝶夫人は・・・ナイナイ^^
宇崎竜堂みたいな名前も、凄すぎますよね~
しかしながら、読んでいる時は全く違和感なかったのが
今となっては、不思議です。
by mitu (2016-10-02 16:48) 

green_blue_sky

映画は見ていませんがテレビアニメでは観ていました(^_^;)
舞台が公立高校ですから、不思議です(笑)
by green_blue_sky (2016-10-02 18:10) 

コザック

たしかに当時の公立高校で、お嬢様だからといっても
あのゴージャスなカールは校則違反ではないだろうか。。
なんて、当時は全く思わず、、お蝶婦人だから特別!と思ってました。
原作は、音羽さんのかわいそうな一面もあり一概に悪い子ではない感じになってます。
今でも覚えているということは、このアニメが当時の若者に与えた影響はすごいと思う。
そして、私は今でも、、居酒屋で「緑川」を頼むときは蘭子1合と頼みます(^^)/
by コザック (2016-10-02 18:44) 

きよたん

確かに名前とか通った学校とか細かいところを
見ると現実離れしていておかしいですね
そこが面白いのかもしれませんけど

by きよたん (2016-10-02 20:51) 

ニッキー

エースをねらえ!の劇場版があったとは(°_°)
前にCATVか何かで紹介されてた時に、かみさんが「お蝶夫人のあの髪型は公立高校では絶対にありえないわぁ(⌒-⌒; )」と言ってたのを思い出しましたw
by ニッキー (2016-10-02 21:44) 

tommy88

いまの妻が少女の頃、「エースをねらえ!」の藤堂貴之ファンだったようです。
藤堂タカユキの大ファンだから「タカちゃん」と呼ばれていたようです。
名前は私の母と同じで、名前では呼びにくく、タカちゃんと私も呼びました。
結婚してもずっとタカちゃんと呼ぶから、友人は不思議がっておりました。
「エースをねらえ!」にどっぷりとハマった妻は、格言もそこから引用します。
変わったヤツだと思いますが、口に出しては言えません。

by tommy88 (2016-10-03 07:48) 

リュカ

確かにつっこみどころが満載!
マンガが読みたくなりますね(笑)
by リュカ (2016-10-03 11:13) 

裏・市長

ちょっと安心したわ。

事あるごとに「アニメはあまり観ない」、
「アニメには詳しくない」と仰るので、
アニメーションという存在を拒否、毛嫌いし、
この世のアニメオタクという人種を
すべて火あぶりにしてやると企んでいる、
秘密結社に在籍する、
それなりに地位のある方かと思っていた。

よかった。観る機会がないだけだったようだ。

そりゃそうだわな。
これだけ邦画・洋画、和洋折衷分け隔てなく
観ていれば「時間が足りない」ハズだ。

アニメはエエで。まぁ、アニメに限らんのだが、
良くも悪くも「人生を変える一作」というのはある。

「エースをねらえ!」も多くの人の人生路線を
変更させて、テニス人口を増やした一作だ。

原作は絵が怖くて読んでないのだが、
この後、物語は続くよどこまでもで、
その他大勢だった岡ひろみが、テニスに目覚めたのは
いいけれど、メチャメチャ鬱になり、
もうテニスなんかせぇへん!という事態に陥る。
そして、そこからの再起・・・。


・・・あんまり熱っぽく書くと、
コイツ・・・アニメオタクなんじゃねーの?と
誤解を受けそうなので、この辺でやめとく。

ボクが近い将来、捕まった際に
容疑者の自宅の壁にはアニメのポスターが貼られ…と、
報道されないように、ポスターは貼らないように
心がけて日々の生活を送っています…。
by 裏・市長 (2016-10-03 12:34) 

青山実花

にゃごにゃごさん
コメントありがとうございます

観られてましたか!
私はテーマソングを知らないので、
youtubeで聞いてしまいました。
確かに「コートでは~♪」と歌ってますね。
練習してみようかな^^

by 青山実花 (2016-10-04 14:48) 

青山実花

donさん
コメントありがとうございます

「アチョー」じゃなくて、
「オチョー」だったらもっと面白かったですね。

by 青山実花 (2016-10-04 14:49) 

青山実花

向日葵さん
コメントありがとうございます

ひろみとお蝶夫人が同じ学校という設定なので、
ひろみの雰囲気に合わせたのかもしれませんね。

それに、公立高校といっても、
例えば神奈川県の湘南高校のような、
超一流の進学校もありますし。
by 青山実花 (2016-10-04 14:52) 

青山実花

mituさん
コメントありがとうございます

やはり「夫人」と呼んでいいのは、
デヴィ夫人だけだと私は思います(笑)。

きっと、お蝶夫人というあだ名も、
竜崎麗香という名前も、
あまりにピッタリすぎて、
疑問に思う隙すらなかったのかもしれません^^
by 青山実花 (2016-10-04 14:54) 

青山実花

green_blue_skyさん
コメントありがとうございます

なんとなくテニスの名門校というと、
私立かな、と思いますものね。
きっと当時は誰も不思議に思わなかったのでしょうね^^
by 青山実花 (2016-10-04 14:56) 

青山実花

コザックさん
コメントありがとうございます

仰りたい事、分かります。
お蝶夫人の雰囲気に圧倒された人々は、
彼女だけは別格と思ったのでしょうね。
原作もアニメを知らない私ですら、
お蝶夫人だけは知っているくらいですから。

竜崎麗香も凄い名前ですが、
緑川蘭子も凄いと思いました!
「緑川」を「蘭子」とは、
どこのお店でも通じるのでしょうか。
それともコザックさん行きつけのお店?^^

by 青山実花 (2016-10-04 15:01) 

青山実花

きよたんさん
コメントありがとうございます

細かい事を考えたら、
突っ込みどころ満載で、
先へ進めないかもしれませんね^^
確かにそこが面白いのでしょうね。
原作、いつか読んでみますね。
by 青山実花 (2016-10-04 15:10) 

青山実花

ニッキーさん
コメントありがとうございます

お蝶夫人の髪形は、
公立でも私立でも、
高校生として有り得ないかもしれません(笑)。
夜、どれだけ巻き巻きして
寝るのでしょう。
一緒に合宿に参加したいです^^
by 青山実花 (2016-10-04 15:13) 

青山実花

tommy88さん
コメントありがとうございます

奥様、藤堂さんの名前が、
そのままあだ名になるほど、
「エースをねらえ!」のファンだったのですね。
当時の若者にどれだけ影響を与えたか、
分かるようなエピソードですね。

>格言もそこから引用します。

ちょっと分かります。
「こち亀」好きの私は、
何かあるとすぐ、両ちゃんだったら、と
考えてしまいますから。
奥様、変わってなんかいないです。
何かに強く影響されるって、
素晴らしい事だと思います。
by 青山実花 (2016-10-04 15:17) 

青山実花

リュカさん
コメントありがとうございます

リュカさんが共感してくださって良かったです。
ほんと、漫画を読みたくなりますよね。
図書館かブックオフに行ってみようかしら^^
by 青山実花 (2016-10-04 15:18) 

青山実花

裏・市長さん
コメントありがとうございます

あ、バレました?
私は「アニメ撲滅委員会」の副会長で・・・
・・・って、そんなわけないじゃないですか。

アニメに詳しくないのは事実ですが、
別に毛嫌いはしていません。
仰る通り、
一般映画を観るのに精一杯で
時間がなく、
つい後回しになってしまうのだと思います。

それからアニメには熱心なファンの方が多いので、
お任せしている、という気持ちもあるのかもしれません。

「エースをねらえ!」も、
きっと熱いファンが沢山いるのでしょうね。
この作品を読んだり、観たりして、
テニスを始めた方がいるとしたら、
それはもう、凄い事だと思います。
人の一生の趣味まで決定させてしまうのですから。

これだけの有名な大作ですから、
私が観たこの映画は、
きっと出だしも出だし、
この先もっともっと凄い事件(?)が起こるのでしょうね。
裏・市長さん、詳しいですね^^

大丈夫、
裏・市長さんが捕まって、
私が裁判で証言台に立つ時は、
ちゃんと証明いたします。
「この人は、自宅の壁どころか、
天井にだって、アニメのポスターなんて
1枚も貼っていません。
ただ、押し入れに大量に隠してあるだけです」って^^

by 青山実花 (2016-10-04 16:24) 

すーさん

アニメにおけるお金持ちが公立に通う謎は
町一番の不良の通う不良だらけの高校になぜか
真面目で可愛く頭もいいヒロインが同級生として
在籍している謎に似ていますね(笑)。
by すーさん (2016-10-05 06:25) 

青山実花

すーさんさん
コメントありがとうございます

分かります。
なんでこんな学校に?って事、ありますよね。

「スラムダンク」にもそれに近い疑問があります。
赤木や小暮は頭良さそうなのに、
桜木軍団のアホっぽさったら(笑)、
一体、この学校の偏差値ってどれくらいなんだ?って。
by 青山実花 (2016-10-07 20:31) 

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