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「ザ・ウォーカー」 [映画]

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〔2010年/アメリカ〕


戦争で、文明が崩壊した未来のアメリカ。
生き残った人間は荒み、
他人の物を奪い、
女と見れば凌辱し、
法律など何もない世界。


そんな中を旅する男・イーライ(デンゼル・ワシントン)。
彼はこの世界でたった1冊の本を持ち、
西のある場所へ届けようとしていた。


彼の所持品を狙って、
悪党どもが近寄ってきた時は、
容赦なく斬り付け、
さらに西へと進む。


ある街に立ち寄ったイーライは、
そこで、カーネギー(ゲイリー・オールドマン)という男が、
独裁者として君臨している事を知る。


そして、カーネギーが、
自分の所持する本を、
心底欲しているらしい事も・・・。





結論から言ってしまうと、
宗教がオチの映画。


イーライの持っている本が何かは書かないけれど、
毎年、世界で一番売れている本といえば、
想像がつくであろう、あの本。


しっかし、それだと、
この内容はおかしくない?


ゲイリー・オールドマンは、
その本を血眼になって探している。
彼の部屋は書物でいっぱいなのに、
その本だけが見つからず、
手下に探させている。


イーライが辿り着いた西のある場所でも、
その本は大歓迎される。
そこにも大量の本が保管されているのに、
それだけが無いのだと、
管理者が言う。


うーん、変。
それだけ売れていて、
アメリカなら、各家庭に1冊はありそうなその本が
見つからないなんて、
有り得ないと思うんだけど。


例えばこれが、
その本だけを目の仇にされて、
焼き払われたとかなら、分からなくもないけれど、
文明が崩壊したのは戦争のせいで、
本は何も関係ないし。


まぁ、いいや(笑)。
日常に宗教が根付いていない私には、
理解しにくい感覚。
世界の終りが近づいたとしたら、
宗教本より、
「無人島レコード」でも持っていた方が、
なんぼか楽しめるってもんだと思うんだけど(笑)。


宗教はともかく、
人間は終末が近づくと、
かくも駄目になってしまうのかと、
毎度この手の映画を観ると痛感する。
いや、日本だけは違う、と信じたいけど。


デンゼルは相変わらずカッコいい。
どんな敵が現れても、
絶対に死なないし、
それに、可愛いミラ・クニスと一緒にいても、
手を出さないストイックさがたまらない(笑)。
全編、セピアがかった、
不思議な色合いの画面も面白い。


評価 ★★★☆☆

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