「黄金の七人」 [映画]
〔1965年/イタリア〕
スイスのジュネーブの街角。
銀行近くの路上で、道路工事が始まった。
6人の男たちが、手際よく作業を進めてゆく。
その横を、高級車に乗った男女が通り抜けていった。
男女は、工事をする男たちに、
なにやら意味ありげな目配せをして、
近くの建物に入っていく。
実は彼らは全員が仲間であり、
今から、銀行に保管されている、
大量の金塊を盗み出すつもりなのだ。
リーダーの“教授”と呼ばれる男は、
知的で冷静沈着、
計算し尽くされた、この計画に抜かりはない。
彼らは金塊を盗み出せるのか・・・。
これは傑作。
犯罪ものなんだけど、
オシャレで軽妙で、
展開も素晴らしい。
90分という短い中に、
面白さが凝縮されていて、
魅入ってしまう。
どうでもいい、プロローグ的な説明がないのもいい。
いきなり道路工事の場面から始まって、
もうそこから、金塊強奪計画は始動している。
金塊強奪成功まで、
きっかり1時間だったのを、
タイムカウンターで確認した。
そんな長い時間、延々と泥棒の場面?と思われそうだけれど、
これが飽きないんだな(笑)。
周到に計画されているとはいえ、
何度も何度も、小さなアクシデントが起こる。
致命的出来事ではないけれど、
その度にハラハラドキドキして、
「早く~」と思ってしまう(笑)。
泥棒一味とはいえ、
こういう映画って、本気で犯罪者側に肩入れして観てしまう。
メンバーに極端な人間がいないのも、
楽しめる理由かも。
極端に鈍臭いとか、
極端に暴力的とか。
そういった輩が混じっていると、
話の腰を折られるばかりで、
犯罪自体が楽しめないものね。
1時間で金塊を盗み出した後、
残りの30分で、
お話しは二転三転する。
ラストまで軽妙な空気は変わらない。
こんなオシャレな犯罪映画、
一人でも多くのかたに観てほしいなぁと、
心から思う。
評価 ★★★★☆
この映画最高ですよね。リアルタイムで見て大好きでした。DVDも買って何回も見てます。ロッサナ・ポデスタさんがとてもセクシーできれい、あと何と言っても教授役のフィリップ・ルロワが超かっこいいです。こんなおしゃれな映画最近はなかなか観れないですよ。私もおすすめです。
by マリエ (2013-09-13 20:08)
マリエさん
コメントありがとうございます。
劇場でこの映画を観られたなんて、
本当に羨ましいです。
DVDより何倍もハラハラできそうですね。
ロッサナさん、めっちゃ魅力的ですね。
自分自身が武器になるなんて、
本当に羨ましい話です(笑)。
ルロワさんは知的で素敵ですね。
今、このような映画を作るのは難しいのでしょうか。
CGも嫌いじゃないけど、
こんなアナログな映画もいいですよね。
by 青山実花 (2013-09-14 23:48)