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「女優ナナ」 [映画]

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〔1934年/アメリカ〕


母親の葬儀も出せないほど貧しい女・ナナ(アンナ・ステン)は、
その暮らしから抜け出したいと、
パリに出て、高級娼婦になる。


カフェで娼婦仲間と話し込んでいたナナは、
泥酔した兵士たちに絡まれ、
その中の1人を噴水に突き落とす。
それを見ていた、劇場の支配人・グライナーは、
ナナの美しさと度胸に、
女優としての才能を見出し、彼女をスカウトする。


初めての舞台に立ったナナの
演技と歌は素晴らしく、
たちまち男性客を魅了する。
公爵までもが、彼女に会いに、
楽屋まで来る始末。


そんな中、ナナは、
あの夜、噴水に突き落とした兵士の仲間・ジョルジュ・ミュファ中尉に再会し、
愛し合うようになる。


しかし、支配人のグライナーは、
2人の恋愛に激しく嫉妬する。
グライナーは、
ナナを女優にすると同時に、
愛人にもしていたのだ。
また、ミュファ中尉の兄で上司でもあるムファ大佐も2人の交際を苦々しく思い、
中尉を戦場へ送り込んでしまう。


2人の手紙は捨てられ、
ミュファ中尉に振られたと思い込んだナナは、
ムファ大尉に言い寄られ、受け入れてしまう。
そこへ、ミュファ中尉が帰ってきて・・・。





エミール・ゾラ原作の小説で、
何度も映画化されているらしい。


けれど、私はエミール・ゾラという人自体を、
よく知らないので、
原作との味わいの違いなどは、よく分からない。


おそらくは長いであろう原作を、
88分の映画におさめているため、
肝心な部分が省略されて、
全く感情移入ができない。


一番肝心な、
ナナとミュファ中尉が惹かれ合う過程など、
なんだかさらっとし過ぎていて、
「いつそんな気持ちに?」と思ってしまう。


ナナの変わり身の早さも凄い。
支配人⇒中尉⇒大尉、と、
88分の間に男を3人も変えている。
「結局、誰でもいいのかよっ!」と言いたくなるわ(笑)。


ウィキペディアで、
原作の粗筋を読んでみたら、
映画とは全然違っていた。
ナナが娼婦になったきっかけから違うし、
原作の彼女は、もっと魔性の女のようだ。
オチも違いすぎてビックリ(笑)。


評価 ★★★☆☆

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