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「キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け」 [映画]

kingofManhattan.jpg
〔2013年/アメリカ〕


大富豪の投資家・リチャード・ギアは、
表向きは、仕事も順調、
家庭も上手くいっているように見え、
誰もが羨む人生だ。


しかし、実は、ロシアの銅山への投資に失敗し、
多額の借金を抱えていた。
そのため、会社を銀行へ売却しようと目論むが、
なかなか上手くいかず、焦っている。


また、彼は、
自分が出資するギャラリーで、
オーナーを任せているレティシア・カスタと、
愛人関係にあった。


ある深夜、カスタを誘いドライブに出掛けたギアは、
居眠り運転から事故を起こし、
カスタは即死してしまう。


そんな事が公になれば、
身の破滅は必至。
ギアは、車がカスタ所有のものなのを幸いに、
現場から逃げ、
公衆電話から、知り合いの黒人青年・ネイト・パーカーを呼び出し、
迎えに来てもらう。


事故現場を見た刑事・ティム・ロスは、
運転者がいた事を瞬時に見抜き、
カスタの交友関係を洗い、ギアの存在が浮上してくる。
また、公衆電話の記録からパーカーを尋問、
嘘を吐けば10年の刑になると脅され、追い込まれるパーカー。
ギアの運命は・・・。





予備知識ゼロで観たので、
最初は、経済の話だと思い、
「私に理解できるだろうか」と心配になったのだけれど、
途中でギアが愛人を死なせてしまい、
「なるほど、そうくるわけね」と思った次第。


しっかし窮地だよね、ギアは。
経済紙の表紙になるくらいの大物が、
居眠り運転で愛人を死なせるなんて、
逃げ出したくなる気持ちも分かる。


でも、きっとそういう時こそ、
逃げ出しちゃ駄目なのよね。
嘘が嘘を呼んで、
どんどん収拾がつかなくなるし、
素人の小細工で誤魔化せるほど、
警察は甘くない。
別にギアは殺意を持ってレティシア・カスタを
死なせたわけじゃないのだから、
自首しても、それほど重い罪にはならない気がするのだけれど。


もちろん、話はそれだけではなく、
経済の部分もちゃんとある。
平行して2つの物語が進行してゆく。
彼は会社の経理を二重帳簿にしていて、
しかも、それを、
仕事の片腕にしている、
最愛の娘に見つかってしまう。
娘はまだ若いだけに潔癖で、
ギアと激しい口争いをする。
一度父に持ってしまった不信感は、
もう一生消えない気がする。


リチャード・ギアが年齢相応の役を好演していた。
冒頭、幼い子供が出てきたので、
「まさか、彼の子供とか言わないよね!?」と身構えたら、
孫という設定でホッとした。
年齢的に、あまりにも有り得ない設定を見せられると、
それだけで白けてしまうから。


妻役はスーザン・サランドン。
2人は、何か別の映画でも夫婦を演じた気がして、
記憶を辿ってみたら、
「Shall we Dance?」だった事を思い出した。
ただ、あちらは仲のいい夫婦だった気がしたけど、
こちらはそうでもなく。
まぁ、この内容じゃそれが自然なんだけど。


評価 ★★★★☆

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don

こんばんは~

愛と青春の旅立ち、から好きな俳優です。
彼が主役なら、なんとか助かって欲しいと思うのが
人情だと思うのですが・・・

どうなるんでしょうね^^


by don (2013-03-25 22:01) 

青山実花

donさん
コメントありがとうございます。

私も「愛と青春の旅立ち」、大好きです~。
女の“白馬の王子様願望”を、
最高に満たしてくれる映画だと思います。

その後の彼は、
何かと揶揄されやすい存在になってしまいました。
私としては、もっと野卑な役を演じてほしいのですが。
この映画は、それほどスカしていなかったので、
なかなか良かったですよ。

by 青山実花 (2013-03-25 22:57) 

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