「ROOKIES 卒業」 [映画]
〔2009年/日本〕
テレビドラマを映画化したというこの作品、
サブタイトルに「卒業」とあるわけだが、
私は一度もドラマを観た事がないので、
卒業どころか、入学も転入もしておらず、
人間関係も、そこに至るまでの話の経緯も、
完全に予備知識ゼロで見始めたのである。
そんな状態なら、普段ならテレビで放映されても、
観ないであろう作品だが、
今回は、やっぱり状況が違う。
今回、各方面で様々な波紋を投げかけた、
高岡蒼甫氏の一連の発言。
彼は、新しく始めた自身のブログで、
今までの自分の心の状態を赤裸々に吐露し、
結構な反響を呼んだ。
彼の心が酷い状態だった事は理解した。
もちろん、辛いのは皆同じだから、
ここでその事には触れない。
ただ、文章の中で、
「野球ドラマに出会い、病気の事も考えなくなっていた」
との箇所があり、
他人事ながら、
苦しんでいた彼の心が、少しでも軽くなれた事にホッとしたし、
また、彼が、病気を忘れるほど打ち込めたドラマって、
一体どんなものなのだろうと興味を持った所に、
今回のテレビ放映。
このタイミングで、この作品を放送したのが、
偶然なのか、狙った事なのかは分からない。
高岡氏の発言以降、
私なりにネットで様々な記事を見たが、
あまりテレビを観ない私が思っている以上に、
事は深刻なのかもしれないと感じた。
高岡氏がした問題提起、
これを機会にもう少し掘り下げて考えた方がいいのかもしれない。
そりゃあ、私だってキムチ鍋は大好きだけどさ(笑)。
映画の方は、書くまでもないであろう。
ヤンキーたちで構成される野球部と、
顧問の佐藤隆太が織り成す、ある種のスポ根もの。
部員たちが、どう見ても高校生じゃないのが可笑しいが、
ドラマを観ていなくても、それなりに楽しめる。
しかし、どうしても高岡氏に目がいってしまう。
今までは、“ヤンキー顔した俳優”、“宮崎あおいの夫”
というくらいの認識しかなかったのに、
なぜか今は、彼が気になって仕方がない。
評価 ★★★☆☆
テレビと、それを通した大衆”、マスコミって大きな意味で恐い。
個人レベルで原発を非難した者が干されのと同じだね。高岡蒼甫さんは
若いうちにそれが判ってラッキーでしたよ。
今後は生い立ちや、病気を理由にされる事の無いように願い、
活躍を期待してます。
by 坊や (2011-08-10 19:00)
坊やさん
マスコミも何もなければ、
私たちに情報を提供してくれる大切なものなのですが、
一歩間違うと、
大衆を洗脳する事も出来なくはないわけで、
その辺は、私たちも見極める目を養った方がいいですね。
私も今回の事は、
原発を非難した方と同じような印象を持ちました。
誰が猫の首に鈴を付けるかって問題で、
多くの人は同じ事を考えても、行動できないだけだと思います。
そういう意味で、高岡氏はよくやったと思いました。
映画に限って言えば、韓国には素晴らしい作品が沢山ある。
だから、全てが駄目とは絶対に思っていないし、
排除しようなんて気は全く無い。
ただ、情報の操作や捏造やゴリ押しは、絶対にごめんだ。
言いたいのはただそれだけ。
by 青山実花 (2011-08-11 21:25)
ぼくもルーキーは全く見たことないし、高岡氏の顔も知りません。
彼はだれもが思ってたことを、言っただけです。
「王様は裸じゃないか」と。
8月21日のフジテレビデモが、なにかを変えるきっかけに
なってほしいと思います。
by don (2011-08-14 10:20)
donさん
この問題は、高岡氏の手を離れ、
一人歩きを始めた感がありますね。
彼は一石を投じただけで、
責任を感じる必要はないと思うし、
逆に、ありがたかったと感じています。
本当に、何かが変わっていけばいいですね。
というより、数年前までの日本に戻せばいいだけの事です。
簡単です。
by 青山実花 (2011-08-14 23:14)