◆ぶどう酒びんのふしぎな旅◆ [本]
ガラス工場で作られたぶどう酒びんは、
美しいお嬢さんと船乗りの若者の婚約式の場で、
皆に、中身のぶどう酒を振る舞うという、
幸せな場に居合わせる。
その後、ぶどう酒びんは、
数奇な運命により、
長い長い旅のあと、
今はおばあさんになってしまった
あのお嬢さんが飼っている、
鳥の水飲みびんになっている。
おばあさんは、この水飲みびんが、
あの幸せな婚約式を演出してくれたぶどう酒びんだとは
知らない・・・。
アンデルセン童話に、
藤城清治さんがつけた影絵は、
繊細で物悲しく、
この物語にピッタリだ。
1950年に出版された時、
藤城さんの影絵は、
モノクロだったそうだが、
60年経った2010年に、
カラーとなり、再出版されたそうだ。
婚約式でお嬢さんがかぶっていた、
レースの帽子の美しさ。
強そうで脆そうなぶどう酒びんの質感。
どの影絵も飾っておきたくなるくらい魅力に溢れ、
何度でもページを繰りたくなる。
うわ~素敵で良さげなご本ですねー。 モノとの巡り会いにも運命的な
事かんじます。 モノクロ版も見たかったですね。
by 坊や (2011-06-18 13:36)
いい話ですね^^
by don (2011-06-18 19:12)
坊やさん
そうですね。
巡り巡ってお嬢さんの所に戻ってきたぶどう酒びんには、
運命を感じずにはいられませんでした。
モノクロの方も図書館で検索したのですが、
無かったです。
どこかで巡り会えればいいのですが。
by 青山実花 (2011-06-18 19:57)
donさん
本当にいいお話でした。
絵本でありながら、
ふりがなも少なく、
大人向けの内容だと思いました。
by 青山実花 (2011-06-18 20:02)
とてもきれいな絵本ですね。
絵本は、絵を楽しめるのはもちろんですが、文字が少ない分、
読み終えてから余韻にひたれるというか、
ひとつひとつの言葉をかみしめられますよね。
大人が見ても素敵な絵本を少しずつ、手元に集めていけたらいいなあと
思いつつ、全然進まないのですが・・^^;
by yonta* (2011-06-19 07:02)
yonta*さん
私も、この絵本を買おうか、
小学1年生と幼稚園の姪たちにプレゼントしようか、と
思っているのですが、
3,000円という値段に、
ちょっと迷い中(笑)。
本当に、いつでも手元に置いておけたらいいですよね。
by 青山実花 (2011-06-20 11:02)