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「陸軍中野学校」 [映画]

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〔1966年/日本〕 


士官学校を卒業したばかりの市川雷蔵は、
陸軍中野学校に配属される。
そこには、優秀な大学を卒業したエリートばかりが18人集められており、
スパイ養成教育を受けるというのだ。


そこは、一度入れば名前も戸籍も捨て、
親や友人や恋人とも二度と会えないという過酷な世界。
そこでは、スパイになる為の
あらゆる知識、技術が叩き込まれる。
語学、政治、軍事、経済は勿論だが、
社交から、果ては女の扱いまで学ぶ事は数知れず。
それは厳しい教育だったが、しかし若者たちは、教官に付いていく。


一度自殺者が出た時、「辞めたい奴は辞めていい」と言われるのだが、
却って皆の絆が固くなり、
反逆者が出た時は、割腹させるなど、
皆、スパイとして成長してゆく。


一方、市川の婚約者、小川真由美は、
彼が行方不明なのを心配し、陸軍にタイピストとして勤め始める。
ところが、前に勤務していた会社の外国人上司から、
市川は死んだと聞かされ、
スパイとして働かないかと持ち掛けられるんだな。
つまり、市川と小川は、愛し合っていながら、
敵対するスパイ同士になってしまったというわけだ。


雷蔵の卒業試験として、英国領事館に忍び込んで、
暗号本を盗むという任務を与えられるのだが、
そこに小川の邪魔が入る。
二人の運命は・・・。





題名から、もっと固い内容なのかと思っていたが、
それはもう、めちゃくちゃ面白かった。
こんな面白い物を、今まで観なかった事を後悔するくらい。
クールな市川雷蔵は、
東大卒のエリートという役が本当に良く合う。


本当に、このようなスパイ学校が日本にあったのだろうか。
まぁ、あったんだろうなぁ。
今観れば、笑っちゃうような稚拙な教育だが、
当時は真剣そのものだ。


でも、実際、この学校に入れと言われたらどうだろう。
私には絶対無理だなぁ。
家族とも友人とも生涯会えず、
スパイだけに人生を捧げるなんて。
もちろん私にそんな要請は来ないから、
心配する必要ないんだけど(笑)。


評価 ★★★★★

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