「ゼロ時間の謎」 [映画]
〔2007年/フランス〕
フランス、ブルゴーニュ地方の海辺の豪奢な別荘。
持ち主の老婦人、ダニエル・ダリューの元へ、
彼女の親戚、知人がバカンスに集まってくる。
ダリューの甥で、ハンサムなプロテニスプレーヤーのメルヴィル・プポー、
プポーの再婚相手、ローラ・スメット、
プポーの元妻、キアラ・マストロヤンニ 、
マストロヤンニに思いを寄せる、クレマン・トマ、
スメットの知り合いで、ジゴロのザヴィエ・ティアム、
ダリューの旧友で弁護士のジャック・セレ
そして、使用人たちである。
スメットとマストロヤンニの間には、
プポーをめぐって不穏な空気が流れており、
特に、奔放なスメットは、
感情も露に、マストロヤンニへの不快感を示す。
そんな中、
ジャック・セレが心臓発作で死亡する。
自然死のような、事件のような、
微妙な死に方である。
そして、次にダニエル・ダリューが撲殺される。
これは明らかに殺人事件で、
ついに警察が乗り出すのだが、
莫大な遺産相続や、
人間関係が絡み、
解決までに、話が二転三転してゆく・・・。
フランスの金持ちの別荘生活や、
愛憎が垣間見られ、
中々面白かった。
登場人物は多いが、混乱する事もなく、
事件解決まで早く感じられる。
ローラ・スメットの我儘っぷり、非常識っぷりが凄く、
メルヴィル・プポーは彼女のどこが良くて結婚したんだか、
突っ込みを入れたくなったよ。
あんなに品格のあるキアラ・マストロヤンニを棄ててまで、って。
まぁ、その理由も追々分かるんだけれども。
普段、温厚そうに見えた真犯人が、
人を殺す時、表情が豹変したのが怖ろしかった。
演技者って凄いのね。
評価 ★★★☆☆
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