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「あの日の指輪を待つきみへ」 [映画]

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〔2007年/イギリス・カナダ・アメリカ〕


1991年のアメリカ、ミシガン州。
物語は、シャーリー・マクレーンの夫、チャックの葬儀から始まる。
夫は退役軍人で、参列者も元軍人が多い。
葬儀は滞りなく終わるが、
マクレーンは、夫を失った妻にしては、
何か別の事を考えているようで、
心ここにあらずといった風情だ。


一方、アイルランドのベルファスト。
戦時中、飛行機が落ちた丘で、
飛行機の残骸から何かを探していた老人、ピート・ポスルスウェイトと、
それを手伝っていた少年、マーティン・マッキャンが、
指輪を見つける。
それは、マクレーンの人生で、たった一人彼女が愛した男、スティーブン・アメルの
思い出の指輪だった。


1941年。
若かりし頃のマクレーンは、アメルと恋に落ちる。
深く愛し合った二人だが、
アメルは、親友チャックとジャックと共に、
戦場に行かねばならない。


アメルは、チャックとジャックに、
「もし自分が死んだら、二人のどちらかがマクレーンの面倒をみると
 約束してほしい」と願い出る。
プレイボーイのジャックより、
真面目なチャックの方が、その申し出に相応しく、
チャックは了承する。


そして、アメルの乗った飛行機が墜落。
彼は戦死してしまい、
チャックは約束通り、マクレーンと結婚し、
一人娘をもうけるが・・・。





50年の時を隔てて、
一つの指輪が紡ぐ物語。
しかし、この話では、
チャックがあまりにも可哀想じゃないのか。


彼はマクレーンを愛しているのに、
マクレーンは、どうしても彼を愛せず、
そればかりか、
生まれた娘まで、心からは愛せずにいる。
そして、そこにIRAのテロ事件まで関わってくるのだ。
なんだか変な話。


救いはシャーリー・マクレーンの演技。
どんなに年を取っても、
彼女は可愛い女だ。
シリアスな場面でも、彼女にかかると、
どこか可笑しみのある雰囲気に変わってしまい、
しかし、だからといって、品格が下がるわけではない。
本当に素晴らしい女優さんだと思う。


評価 ★★★☆☆

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コメント 4

yonta*

シャーリー・マクレーン、素敵ですよね。
「マグノリアの花たち」と「ハリーの災難」が特に好きです。
by yonta* (2011-02-19 14:22) 

青山実花

yonta*さん

私も「マグノリアの花たち」、大好きです。
泣いた直後に爆笑した、シャーリー・マクレーンの場面があって、
凄い女優さんだなと思いました。
「ハリーの災難」もいいですね。
「アパートの鍵貸します」、「不機嫌な赤いバラ」も好き♪
by 青山実花 (2011-02-21 14:50) 

yonta*

「アパートの鍵貸します」私も好きです!
マグノリア~とのキャラクターのギャップが・・(笑)。
「不機嫌な赤いバラ」は観たことないので、今度観てみます。
青山さんは、すごく幅広いジャンルの映画を観られててすごいですね。
by yonta* (2011-02-26 10:47) 

青山実花

yonta*さん

「不機嫌な赤いバラ」、ぜひご覧になって下さいね。

私は全然凄くないんですよ。
それしか趣味がないもので(笑)。
映画を観るのは、
自分で経験できる事には限界があるので、
無意識にそれを補っているのかもしれません。
もう一つは現実逃避(笑)。
なんだかこの二つは矛盾しているような気もしますが。
by 青山実花 (2011-02-27 18:58) 

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