「やくざの墓場 くちなしの花」 [映画]
〔1976年/日本〕
主演の渡哲也。
はみ出し刑事である。
服装、口調、そして取り調べ。
すべてがヤクザ顔負けの態度である。
渡には、追っていた容疑者を射殺してしまった過去がある。
しかも、その容疑者の情婦を、
今は自分の女にしている。
何をしていても斜に構えた、スカした男なのである。
世間はヤクザ同士の抗争が激化しており、
警察はその取締りに躍起になっていたが、
その一方で、両者は癒着もひどく、
しかし渡は、それは拒否している。
警察内部の実情に嫌気が差していた渡は、
その男気をヤクザの梅宮辰夫に見込まれ、
義兄弟の杯を交わしてしまう。
刑事とヤクザが義兄弟ってどうなのよ?という感じだが、
案の定、それが警察上部にバレて、
渡は警察を辞めるのである。
刑事物なんだか、ヤクザ物なんだか、
よく分からない映画だ。
梶芽衣子様が出ていなかったら、
多分観なかった気がする。
梶芽衣子様は、服役中のヤクザの幹部の情婦だが、
渡と出来上がってしまう。
15年も刑務所に入っている男を待っちゃいられない、
その気持ちは分かるけどね。
評価 ★★★☆☆
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