「許されざる者」 [映画]
〔1959年/アメリカ〕
テキサスの大平原で牛飼いを生業にしている家族。
娘のオードリー・ヘプバーンはその家の養女で、
彼女自身もその事は承知だが、
卑屈になる事もなく、伸びやかに育っている。
しかし、ある日、腰にサーベルを差した不気味な老人が現れ、
家族への復讐を仄めかす。
母親は老人を知っているようだが、
何か要領を得ない。
さらに、また別の日、
今度はインディアンの男が現れ、
ヘプバーンは自分の妹であるから、返してほしいと言う。
養女とは知っていたが、
自分がインディアンの子であったとは知らずにいたヘプバーンは驚くが、
母はそれを否定する。
だが、捕らえられた先述の老人がヘプバーンの出生の秘密を暴露し、
母はそれを認めざるを得ない状況に追い込まれ、
老人を死なせてしまうのだった。
そして、妹を奪いにきたインディアンと、
一家の戦いが始まる・・・。
白人=善、インディアン=悪、という図式が、
なんだかなぁ。
私には、白人よりインディアンの方が、
よほど高潔な人々に見えたよ。
そもそも、インディアンの子どもを連れてきたのは自分たちだというのに、
都合が悪くなると、それを伝えにきた老人を殺してしまうとは、
あまりにも身勝手すぎやしないか。
ヘプバーンがインディアンに見えるかどうかは別問題として、
とても美しかったので、
この内容が残念。
彼女がインディアンである実兄にした仕打ちも酷い。
彼女って晩年はユニセフの親善大使か何かをしていたんではないのか。
よくこんな人種差別容認な映画に出たものだ。
評価 ★★☆☆☆
どうして人は殺しあうのか
「許されざる者」は誰なのか・・・
オードリー自身も人種差別の惨さを訴えたかったのではないだろうか
それにしても、オードリーは美しいですね(^_^)
by mitu (2015-06-03 09:40)
mituさん
コメントありがとうございます。
なるほど。
何らかの教訓がこの映画に含まれていたのかもしれませんね。
ウィキペディアで調べてみましたら、
この映画の撮影中、
オードリーは大変な事故に遭っていたようです。
映画を作るのも命懸けですね。
by 青山実花 (2015-06-06 08:49)