「あの頃ペニー・レインと」 [映画]
〔2000年/アメリカ〕
70年代アメリカ。
パトリック・フュジットは、
厳しい母親に育てられる、成績優秀な小学生の少年。
そんな母親に反発した姉は家を出ていったが、
姉は、彼のベッドの下に素敵なプレゼントを残していった。
それはバッグいっぱいに入ったロックのレコードの数々。
数年後、15歳になったフュジットは、
地元の音楽誌にロック評を書いていたが、
それがローリング・ストーン誌の編集者の目に留まり、
ブレイク直前のバンド、「スティルウォーター」の全米ツアーに同行して
記事を書いてほしいとの依頼を受ける。
母親の心配をよそに、
学校を休んでツアーに同行するフュジット。
バンドのメンバーと、グルーピーたちと、バスで移動する日々。
そしてグルーピーの一人、
ケイト・ハドソン扮するペニー・レインに恋心を抱くようになる。
きっと昔の私だったら、
運良くロックバンドのツアーに同行できたフュジットを
めちゃくちゃ羨ましく思っただろうが、
もう、そういった感情は薄れてしまったよ、淋しい事に(笑)。
ツアーはお決まりの展開。
ドラッグ、酒、女、喧嘩のオンパレードで、
でもフュジットは意外とそこに染まってはいかない。
15歳には15歳の判断力があって、
大人より醒めている場合があると感じさせられる。
フュジットとペニー・レインとの関係も、
特に感情移入する事はなかった。
それより、ツアー中はギターのビリー・クラダップと懇意にしていたペニー・レインが、
結局は、グルーピー以上にはなれず、
クラダップがニューヨークで本命の恋人と再会するのを
黙って見ているしかなかった、その思いの方が辛かった。
実際に15歳の頃からロック評を書いていた、
この映画の監督、キャメロン・クロウの自伝的映画だそうだ。
評価 ★★★☆☆
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