「ワンダー・ボーイズ」 [映画]

〔2000年/アメリカ〕
大学教授であり、作家でもあるマイケル・ダグラスは、
妻に家出され、
不倫相手である、大学の女性学長には妊娠され、
長年執筆している小説は終わりが見えず、と、
受難の日々。
風変わりな教え子、トビー・マグワイアは、
どこか不安定な人間で、
なんだか危なっかしい。
編集者のロバート・ダウニーJr.は、
久し振りの再会だというのに、
身長2メールくらいありそうな大女を連れてきた。
これって、本当に女なのか・・・?
登場人物は中々豪華なのだが、
ストーリー自体は平坦で、特に盛り上がる場面は無い。
ダグラスを噛んだ犬に対して、
マグワイアがした行為に驚くくらい。
ただ、ちょっとワクワクするような場面が。
ダグラスの不倫相手の夫が、
マリリン・モンローが実際に着ていたジャケットを
所有しているのだ。
モンローがジョー・ディマジオとの結婚式の当日に着ていたという、
襟にファーがついた物。
「あまり知られていないけれど、彼女は小柄で、
だからジャケットも、こんな風にとても小さいんだよ」とダグラスが言った。
小柄な私は、モンローにとても親近感を感じてしまったのよ。
厳重に、大切に保管されていたそのジャケットを、
マグワイアが、酷くぞんざいに扱って、
観ている私の方がハラハラ。
ハリウッド・ミュージアムにでも寄贈したら、
物凄く喜ばれそうな逸品なのに。
「ワンダーボーイ」とは「神童」だと訳されていたけれど、
実際、誰が神童なんだかよく分からない映画だった。
評価 ★★★☆☆
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